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頑固者と議論はしたくない!
そう思っている人は、おそらく頑固者だ。

その人が頑固者と議論したくない大きな理由は、あらかたの場合、
その相手と議論をしてみても、自分の本心を満たすことは決して
できない、ということを知っているからである。

ここで言う自分の本心とは、
「自説を曲げることなく、相手に受け入れさせよう!」とか、
「なんとかして、相手を言い負かしてやろう!」など、
言ってしまえば、自らが持つ頑迷固陋な感情のことである。
そこには、相手に歩み寄ろうなどという姿勢は微塵もない。

何を隠そう、かく言う私は、その頑固者の典型である。
(幸か不幸か、他人様からそのように見られることは少ないのだが…)
であるからして、私は極力、頑固者との議論を避けてきた。

ところが数年前からは、そうもいかなくなってきた。
やたらと自説を曲げてしまうような社長や、
前言を翻してばかりの研修講師では、周囲の信頼が得られないからだ。
そんな調子では、最も大切な自らの責任が果たせなくなってしまう。

一念発起して、彼らと向き合う覚悟を決め、試行錯誤を繰り返してきた。
そして最近、やっと彼らとの議論のコツを掴んだような気がする。
まだまだ不完全ではあるものの、そのコツのいくつかを挙げてみる。

【頑固者と議論する際のコツ】

・相手の話を途中で遮らない(何時間でも根気強く聴く)

・相手の意見をむやみに否定しない(いや…、ただ…、でも…はご法度)

・相手が言わんとすることの本質には共感しているという姿勢を示す
  ※これに関しては、トーク例を挙げてみる
 「話している本質は同じなんですよ。方法論に絞って議論しません?」
 「君の意見にはまったく同感なんだよ。ちょっと切り口が違うのかな…」
 「出発点は同じですね。気分を変えて具体論をブレストしてみません?」など

・とにかく粘り強く議論を続ける(最後は根比べ)

上記の如く、かれこれ挙げてみると、
これらのコツはすべて、頑固者以外と話すコツにも通じている。
違うのは、頑固者と議論をするのは時間がかかるということだけだ。

その覚悟が決められないのなら、頑固者とは議論をしないのが最良の選択となる。
お互いに気分が悪くなることだけが、その議論で得られる唯一のものだからだ。