ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

グローバル

グローバル人材の育成

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グローバル人材の育成は、企業の人材開発において重要なテーマである。

海外市場に軸足を移しつつある企業にとってはもちろんのこと、
現在は国内市場を中心にビジネスを展開している企業でも、
今後はグローバル人材の育成に力を入れていかなければならない
と考えているところが増えている。

しかし、グローバルに活躍する人材を“いかに”育成するのか?
という点においては、未だに暗中模索といった企業が多いようだ。

既に数年前から具体的な育成プランを実施に移している企業でも、
“英語力の向上”や“欧米の法律・会計・マネジメント手法の習得”、
“異文化の理解”など、主に知識をインプットしようとする教育が
主体となっている。

“それで本当にグローバルで通用する人材が育つのか?”という議論は、
先んじてグローバル人材の育成に着手した企業を中心に活発化している。

私たちユニゾンは、極めてドメスティックな企業である。
それでも、グローバル人材の育成、特にリーダー層の育成に関して、
お客様企業からご相談を受けることが少なくない。

先日も某大手企業の人事責任者の方と、グローバル市場で活躍する
リーダーの育成手法について、意見交換をする機会があった。
非常に有意義な議論の場とはなったものの、“これが解だ”と
思えるような処方箋は、両者とも見つからずじまいであった。

悶々とした気持ちを抱えたまま、今日久方ぶりにお会いした
私の恩師でもある大先輩のMさんに、この疑問をぶつけてみた。
さすがは、海外でのビジネス経験も豊富なMさん。
主に2つの観点から、私の足りない部分を補ってくれた。

1つ目は、企業という狭い観点だけでグローバル人材を捉えないこと。
ビジネス以外でも海外で活躍している日本人は数多く存在する。
例えば、スポーツ、芸術、学術、医療、NPOなどの分野で、海外から
高い評価を得ている日本人の存在を忘れてはならない。
外資系企業などをベンチマークするだけでグローバル人材を定義
しようとすること自体に無理がある、とのこと。

2つ目は、国内で通用しない人材は海外でも通用しないということ。
外国語ができるということと海外で活躍できることは同義ではない。
少なくとも、日本で鳴かず飛ばずだった人材が、海外で大活躍した
などいう話は聞いたことがない、とのこと。

そんなMさんの話を聞いていて、私たちにもまだまだ考えられる
ことがありそうだという気がしてきた。
Mさん、ありがとうございました!

モンテネグロが88年ぶりに独立国家へ。

セルビア・モンテネグロからモンテネグロが離脱し、独立国家になった。

私の脳裏に浮かんだのは
「セルビア・モンテネグロというと、バスケットボールが強かったかな?
ナショナルチームはどうなってしまうのだろう?」ということくらい。
旧ユーゴ圏についての知識の無さに自分で自分にあきれつつ、
unison1につられて“米原万里さん”の著書を読みあさっている私には
考えさせられることの多いニュースであった。

日本という国は、民族や国土・国語・宗教などの感覚の乏しい国である。
そんな中で温々と育った私は国家の独立や分裂というニュースを聞いても、
理解できず、ましてや共感などはほど遠い感覚だ。
今回のニュースでもイメージしたのは映画『ターミナル』で、
自国を失ってエアターミナルに閉じこめられた男の哀れで
滑稽な姿くらいなものである。

ただ、国家や民族に対する意識の低さは私だけに限ったことではなく、
一般的な日本人に強い傾向だろう。

グローバルな社会において日本人がまず学ぶべきは、中途半端な外国語でも、
世界の知識でもなく、正しい自国への理解と正しい国語ではないだろうか。

ITによって、再び地球がフラットになりつつある時代の中で強く思う。
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(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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