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NHK総合テレビで『クローズアップ現代』という番組をやっている。

タイトルの通り、時代を映すトピックを取り上げるこの番組では、
時折、私たちの仕事にフィットするテーマも扱っている。例えば、
いわゆる「名ばかり管理職」の問題も、この番組で取り上げられた
ことがきっかけの一つとなって、議論が広まったと言われている。

放映時間帯がウィークデー(月曜〜木曜)の19:30〜20:00なので、
残念ながら普段は生では見られないのだが、興味のあるテーマが
取り上げられる際には、録画して見るのが私の習慣となっている。

この連休中、7/16に放映された
『失恋休暇 取りますか〜変わる企業の福利厚生〜』を見た。

番組では「失恋休暇」や「バーゲン休暇」といった新手の休暇制度や、
ペットを飼っていれば誰でも支給されるという「ペットの扶養手当」、
職場で仲間に評価されればポイントが加算され、果ては海外旅行まで
行けるという「ポイントの給付制度」など、一見企業側の低姿勢とも
受け取られかねないような福利厚生の姿が紹介されていた。

それでも、これらの福利厚生?を採用した企業からすれば、
従業員を自社につなぎとめ、モチベーションを高める効果があるとの
ことなので、その目的は達していると言えるのだろう。

それにしても…である。

そこまで企業から与えられなければ、我々は働けないのだろうか?
企業も背に腹は代えられないということなのだろうが、
従業員の働く意欲をあまりにも即物的に捉え過ぎてはいないだろうか?

そんなことを考えてみると、結局のところ企業は『人間は元来怠け者であるから
“アメとムチ”を使って…』という(マグレガーが言うところの)「X理論」的な
マネジメントの観点からはなかなか脱却できないものなのだと思う。

果たしてこれらの福利厚生が今後広がりを見せるのか?
これからの企業と働く人たちの価値観を占う材料の一つになるかもしれない。