先週末、大変ショッキングな出来事があった。
およそ二十年ぶりに、愛車を擦ってしまうというアクシデント。

人的被害も物的損害もなかったのは不幸中の幸いと言うべきなのだが、
本人の心的損傷は相当のものである。

この不幸の直後、修理を依頼するために、
愛車を購入したディーラーの営業マンに連絡をした。
彼とは、今の愛車を購入した二年前からのつきあいである。

彼は、媚びへつらうようなタイプの営業マンではない。
ベタベタすることはなく、かと言って、
ドライでビジネスライクというわけでもない。

そんな彼とは一年の間に数度、こちらが必要とする時にだけ
コミュニケーションを取る程度のつきあいである。
けれども私は、彼のことが大好きなのだ。

今回も予期せぬ出来事に接し、私はまず彼の携帯電話に連絡をした。
めったに電話をすることなどないのだが、彼は必ず電話に出る。
「あー、堤さん。ご無沙汰しています。」の一声で、私はホッとしてしまう。

「まったく情けない話なんだけど・・・」と、
ことの顛末を伝え、その足でディーラーに向かう。ディーラーに着けば、
既にサービスマンが待機しているという手回しの良さ。かてて加えて、
損害保険を利用した場合の次年度保険料まで計算して待っていてくれる。

いざというときに頼りになる。
ゴジラ松井選手似の彼は、私にとって間違いなく良い営業マンである。