ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

今日の一言

『論語読みの論語知らず』

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『論語』がブームなのだそうだ。
“子曰く…”のあの『論語』である。
なんでも小中学校の教材に『論語』を利用する学校があったり、
『親子で“論語”を学ぶ勉強会』が盛況だったりするそうだ。

このブームはビジネス界にも波及しているようで、
『Harvard Business Review』の10月号(9/10発売)でも、
“論語の経営学”なる特集記事が組まれていたりする。

世に曰く、古典が流行る世相というものがあるらしい。
多くの人が将来に対して明るい展望が見出せないと感じている、
そんな時に古典が見直される傾向があるそうだ。

ところで『論語』に限らず、ビジネス書籍の分野でも古典流行りだ。
例えば、ドラッカーや松下幸之助の本が“温故知新的なPR文句”で
書店に並んでいたりする。これも結構売れているようだ。

個人的には、彼らの著作を“古典”と呼ぶのは憚られるのだが、
このブームに乗って?過去の良質なナレッジが見直され、多くの
ビジネスパーソンの目に触れることは大いに結構なことだと思う。
さりながらビジネス分野における“古典ブーム”は、
残念ながら、大体一過性で終わってしまうことが多いようだ。

私がこの業界に身を投じた5,6年前、研修中にドラッカーの話を
引き合いに出した当社の講師にクレームが入ったことがある。

「今さら、ドラッカーはないでしょう…」
何もクレームを下さったその企業が特別だったわけではない。
“孫子”を引き合いに“戦略”を紹介した講師にも同様のことがあった。
当時の雰囲気は、おおよそこのようなものだったように記憶している。

私たちは、総じて“新しいもの”に惹かれる傾向がある。
その本質的な欲望が、社会の進歩に貢献しているのは間違いない。

しかし、人間という生き物の本質や人間集団の原理・原則にかかわる
ナレッジのほとんどは、先達たちの手によって既に明らかにされている、
私自身はそう考えている。それらのナレッジを軽んじてしまうのは、
やはり、私たちにとって大きな損失と言えるだろう。

そう言えば、この逆風下に絶好調と報じられるユニクロの柳井さんも、
座右の書はドラッカーだと聞く。世の中の移ろいに左右されず、
学ぶ人は学んでいる、それがいわゆる“古典”なのかもしれない。

ともかくも『論語読みの論語知らず』などとは言われたくないものである。

監督やコーチは“気づかせ屋”だ

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2週連続で放映されていた
NHKスペシャル「シリーズ ONの時代」を視た。

番組は“ON”、すなわち王貞治さんと長嶋茂雄さんへの
インタビューを軸に構成されていたのだが、その中で、
王さんが「監督やコーチは“気づかせ屋”だ」と話していた。

王さんが現役を引退して、最初に監督を務めたのは巨人軍。
当時の王監督は、選手たちを褒めることなどなかったそうだ。
そんな王さんが変わったのは、ダイエー(当時)の監督に就任してから。

決して強いとは言えないチームを預かり苦悩し続けた課程で、
王さんが得た教訓は、選手たちを“褒める”ことだったと言う。

なかなか勝てないチームには、負けることに慣れてしまう選手や、
自信を失ってしまう選手が出てくる。そんな彼らに、闘う意欲を
取り戻させるには、自分では気づいていない自分自身の美点を
気づかせてやるのが重要だ、そんな意味のことを王さんは語っていた。

“褒める”効用は、ビジネスの世界でも広く認知されるようになっている。
しかし、業績が低迷している時や先行きに対する展望が見えにくい時など、
組織の雰囲気が停滞している時に、部下たちを褒めるのは容易ではない。
逆にそんな時ほど、部下を叱咤激励してしまうリーダーが多いのだ。

何を隠そう、私もそんなリーダーの1人である。
“こんなに大変な時なのに、どうして?○○しないんだ!”
こんな風に部下を問い詰めたくなったことは数知れず。
実際にそうしてしまったことも一度や二度では済まない。
けれども振り返ってみれば、それで状況が好転したことはまずない。

「マネージャーやリーダーは“気づかせ屋”である」

自分自身が苦しい時こそ、リーダーには部下を褒めることが求められるのだ。
王さんの言葉を噛みしめて、自戒のために記憶しておくことにする。

隗より始めよ

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自分の会社や組織はこうあるべきだと自分は思っている。
けれどもトップや上司、関係部署の責任者がわかってくれない。
だから、私にはどうしようもないんです。

自分が責任を果たせていない理由を、
このような論法で導き出す人は結構多い。
よくよく話を聞いてみて、同情できるケースもある。

“隗(かい)より始めよ”という故事成語がある。

大事業をなそうとするならまず身近なことから始めよ、あるいは、
物事はまず言い出した者から始めよ、という意味で使われる。

ただ、隗から始めたからと言って必ずしも大成するとは限らないし、
そのことで得をするなどいうこともそんなにないだろう。
むしろ苦労をすることの方が多いのかもしれない。

しかしビジネスにおける自らの力を高めるためには、
有用で含蓄のある言葉であると思う。

合理的な博愛、合理的な利他主義

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連休が明けて間もなく1週間が経つというのに、
当ブログの更新は未だ連休中といった状態で大変失礼いたしました。
本日より当ブログも連休明け、鋭意更新して参る所存ですので、
今後とも『ユニゾンのENSEMBlog』をよろしくお願い申し上げます。

さて、本日のエントリーは“合理的な博愛”について。
これは、連休中にNHKで放送されていたジャック・アタリ氏への
インタビュー番組で、氏が語っていた言葉である。

不勉強な私は、ジャック・アタリ氏なる人物を知らなかったのだが、
その著書『21世紀の歴史』で、現在の金融危機を予見していたとして
注目を集めているフランスの経済学者・思想家であるそうだ。

インタビューの中で彼は、今後も人類が生き残っていくためには、
『合理的な博愛、合理的な利他主義』という価値観に基づいて
行動する新しいタイプの人類(トランス・ヒューマン)の出現が
キーになってくる、というようなことを話していた。

以下は私個人の理解と憶測を含めて書き進めることにする。

『合理的な博愛、合理的な利他主義』とは、“合理的”という言葉が
示す通り、博愛や利他主義が自らの利益に結びつくという価値観だ。
いわば、この国の諺にある“情けは人のためならず”である。

アタリ氏によれば、今後一層のグローバル化が進行するにつれて、
この伝統的ともいえる価値観が、一般的な市民の間においても
現実味を伴って浸透してくるという。

今現在の世界に生きる私たちにとっても、例えば、遠い外国の紛争が
自国の経済を悪化させたり、海外で発生している貧困や病気が自分の
平和や健康を脅かしたりするであろうことは、容易に想像ができる。
ただし、その考えを自らの行動に結びつけようとする人は少ない。

アタリ氏は、一層のグローバル化がもたらす1つのシナリオとして、
“自らのために”世界人類がおしなべて健康で平和な状態にあること
を希求して“行動する”人々が増えるだろうと予見しているようだ。

しかしながら、一方で氏はこうも話していた。
「ひょっとすると、人類の21世紀・22世紀はないかもしれない…」

私なりに理解したのは、長らく理想主義的な思想の域を出なかった
“博愛”や“利他”といった考え方を、我々人類1人ひとりが
実践していかなければならないタイムリミットが迫っている、
ということである。今度、彼の著作を読んでみようと思った。

桜切るばか、梅切らぬばか

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『桜切るばか、梅切らぬばか』という言葉がある。

“桜は剪定しない方が、梅は剪定した方が良く育つ”
という先人たちの教えである。

私たちの業界では、この言葉を“部下育成”にたとえることがある。

すなわち、上位者はそれぞれの部下のタイプをしっかりと見極めて、
その部下に合った育て方を試行してみる必要がある、ということだ。

一口に部下と言っても、頻繁に褒めることで伸びる部下もいれば、
叱ることで伸びる部下もいる。手取り足取りで育つ部下もいれば、
放任することで育つ部下もいる。部下育成のやり方は一つではない。

ところが、昨今は“ハウツー至上主義”とでも言えば良いだろうか、
“部下育成”という複雑性・多様性に富む人間の成長を扱うテーマに
おいてすら“こうすればこうなる”的な答えを求める人が多いのが、
気になるところである。

そして、この傾向が見受けられるのは“部下育成”に限らない。
上司や同僚との付き合いも然り、顧客との付き合いも然り、
家族や友人ともまた然り。我々は“人付き合い全般”に、
ハウツーを求めすぎているのではないだろうか?と感じている。

物事の枝葉末節にとらわれて本質を見失うことを
“木を見て森を見ず”と言うが、こと人付き合いに関しては、
“森を見て木を見ず”つまり“一般論や抽象論頼みで個人を顧みない”
というような価値観を持った御仁が増えている気がしてならないのだ。

ところで、『桜切るばか、梅切らぬばか』は必ずしも当たらない
ということが、3/28付け日経新聞一面のコラムで紹介されていた。

なんでも、日本最古のソメイヨシノがある弘前公園の担当者によれば、
「桜も枝を切って手入れすれば延命できる」とのことらしい。

世の中、ステレオタイプのハウツーが通用することばかりではない。

使命という風が吹いたときに…

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NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀(3/10放映)』で、
北九州を中心にホームレスを支援する活動をしているNPOの代表、
奥田知志さんが「プロフェッショナルとは?」という問いに対して、
次のように答えていた。

「 使命という風が吹いたときに、
 それに身を委ねることができる人だと思います。
 そして、そのときに、自分の思いとか考えとか、都合とか、
 好き嫌いというものをやっぱり一部断念することができる人。
 それがプロだというふうに考えてます。」


「今の仕事が自分の使命だ!」
と言い切れる人はどれ程いるのだろう。

「今の仕事は私のやりたい仕事とは違う…」
と漠然とした不満を抱きながら、いつも『自分に合う仕事』を
探している人の方が多いのではなかろうか。

けれども、奥田さんが語ったこの言葉を噛みしめてみると、
その人の使命などというものは、風に乗って既に多くの人の元に
運ばれているのではないか、とも思えるようになる。
人はそのことに気づかずにいるだけなのではなかろうか…と。

そうだとするならば、なにゆえ人はそのことに気づかないのか。
私は、奥田さんの言葉の後段にその理由が隠れているように思う。

奥田さんは、その人の使命が風に吹かれて運ばれてきたら、
自分自身のエゴを一部断念する必要がある、と語っておられたが、
実は、これは逆説的にそうおっしゃったのではないだろうか。

つまり多くの人は、自分の思いとか考えとか、都合とか、好き嫌い
というものが邪魔をしてしまい、自らの使命を受け入れようとしない。
ここが気にくわない、あそこが自分に合わない、損得勘定が合わない…
などと様々な理由を見つけては、懸命に向き合うことを避けようとする。

奥田さんは「違うんだ」と言いたかったのかもしれない。
「あなたに与えられている今の仕事があなたの使命なんだよ!」
そう言いたかったのかもしれない、と私は思ったのだ。

番組で紹介されていたホームレスの支援という彼の仕事は、
まさに使命感なくしては到底務まらないであろうという厳しいものだった。
きっと、彼は彼の使命と向き合って、それを受け入れたのだろう。

使命という風は、自らが覚悟を決めたときに吹いてくる。
その風を、受動的にではなく能動的、かつ積極的に受け入れて、
その使命と格闘している人は、− その人のことをプロフェッショナルと
呼ぼうが呼ばまいが − 間違いなく人の心を打つ仕事をするのだろう。

『事前の一策は、事後の百策にまさる』

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「今回の研修で、“事前の一策は、事後の百策にまさる”
 ということを、皆さん方も気づいたのではないでしょうか」
 
これは、とある企業の若手マネージャー研修で、
受講者をオブザーブする立場で研修に参加していた彼らの上司が、
私たちの研修を総評して、自らの部下たちに語った言葉である。

企業の中でマネージャーとかリーダーとか呼ばれる立場にある人、
そのような人たちが抱える最も大きな悩みは、部下に対する悩みだ。

自分の部下に対して、
「同じことを何度も言っているのにわかってくれない…」
「こちらが指示をしないと自ら動いてくれない…」
「こんな事くらいはわかっていると思っていたのに…」
などいう思いを持っているマネージャーやリーダーは少なくない。

ところが、そのようなマネージャーやリーダーに限って、
事を起こす“最初のタイミング”、すなわち“期のスタート時”や
“プロジェクトの立ち上げ時”における部下への働きかけが十分ではない。

私たちのマネージャー研修では、
この“最初のタイミング”にフォーカスして、
マネージャーやリーダーがいかに具体的な方針を策定して、
その方針を部下の1人ひとりにどのように引き受けさせるのか、
に重点を置いて、擬似的なトレーニングを重ねてもらうことがある。

くだんの上司は、そのような私たちの研修の本質を捉えて、
この言葉を引用して下さったようだ。

研修後、その方に話を伺ってみると、
自らが仕えた上司がこの言葉を好んで使っていたとのこと。
「今になって、やっとその上司の気持ちがわかってきましたよ」
と話してくれた彼は、「“言うは易く行うは難し”だからこそ、
こんな言葉があるんでしょうね…」とつけ加えた。

『疾風に勁草(けいそう)を知る』

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年頭に当たって多くの著名人が、
この言葉を引用して新しい年の抱負を語っている。

ひょっとすると、経営トップの年頭の訓示で
この言葉を聞かれた方もいるのではなかろうか。

この言葉の出典は『後漢書(王覇伝)』にあり、大辞泉によれば
その意味は、“激しい風が吹いて初めて丈夫な草が見分けられる。
苦難にあって初めて、その人の節操の堅さや意志の強さがわかる”
ということだそうだ。

私が知る限り、企業経営者がこの言葉を引用する場合、
“頸草”を“自社、あるいは自社ブランド”に見立てているようだが、
その意味においては、このご時世に経営者が発信するメッセージとして
まさにうってつけの言葉かもしれない。

さりながら、よく“逆境に立った時にその人の本性が現れる”とか、
“苦難に向き合って初めてその人の真価が問われる”とか言われる通り、
“頸草”はやはり“自分自身”であると捉えて、私はこの新年に臨みたい。

いつかは、疾風の中でも倒れない勁草となりたいものだ。

『人の行く裏に道あり花の山』

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今日の一言は、私が社会人となって初めてお世話になった会社、
リコーの創業者、市村清氏が座右の銘としていた言葉である。

市村清氏は、松下幸之助氏、井深大氏・盛田昭夫氏、本田宗一郎氏ら
日本を代表する伝説的な創業経営者に比べれば、現在の知名度において、
若干劣る気はするものの、世界に冠たる企業グループの基礎を一代で
築き上げた名経営者であったことは間違いない。

私には、かの会社に入社した20年近く前、創業者の伝記に類する本を
半ば強制的に読まされたという記憶が残っている。

その当時のことなので不確かな記憶ながら、この創業者に対して、
「あぁ、この人はたいそう“あまのじゃく”だったのだなぁ…」
という印象を持った覚えがある。

“人がやらない・人が考えないようなことをする”という意味では、
まさに、この座右の銘の通りに“生きん”とされた方だったようだ。

私が市村清氏の存在を認識した当時から少しばかり時を隔て、
彼が座右の銘としていたこの言葉を、私は今とても気に入っている。
これは単に、私が“あまのじゃく”だからというわけではない。

社会に対して一定以上の責任を有する者(すべての社会人)が、
大勢と異なる考え方を持ち、その考えを社会に対して表明し、
さらに具現化しようと行動するには、大いなる勇気が必要だ。

私がこの言葉に惹かれるようになったのは、これから先、
この大いなる勇気を持って進みたいと願うようになったからだ。

無論、何か大それたことをしでかそうということではない。
けれども、少なくとも今、均衡縮小的なムードに染まってしまいがちな
この時勢に対して、「先行きそんなに暗い展望ばかりではない!」
というメッセージを発していきたいと思うのだ。

この言葉と市村清氏の生き方は、その勇気を私に与えてくれそうだ。

『親しき仲にもヨイショあり』

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世の中に人間関係で悩んでいる人は、驚くほど多い。
そして、その対象の大半は身近な人間関係にある。

人間というのはやっかない生き物で、
相手に対してネガティブな印象を持ってしまうと、
その印象を払拭するのはとても難しい。

そんな相手と頻繁に顔を合わせなければならないとしたら…
当人にとって、この悩みは至って深刻なものとなる。

私たちの仕事場である研修においても、
受講者が持ち込むこの手の悩みは、枚挙にいとまがない。

「どうしても上司とそりが合わないんですが…」
「部下が素直に指示を受けてくれないんですが…」
「先輩OLにいじめられているんです…」

残念ながら、このようなそれぞれの受講者が抱える悩みに対して、
「ズバリ、これが処方箋です!」と断言できる処方箋はない。

それでも敢えて申し上げるとするならば…
それが、『親しき仲にもヨイショあり』である。

この言葉は、かの小沢昭一さんのモットーだそうな。
上手に褒められて、気分を害する人間はまずいない。
その機微を的確に捉えた名言だと思う。

『井戸は水が出るまで掘るもの』

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当ブログで何度かご紹介している『知るを楽しむ』。

現在、私は月曜日に放映されている宮城谷昌光氏の
『この人この世界〜孟嘗君と戦国時代〜』
を欠かさずにチェックしている。

先週(11/10)のテーマは“諸子百家の聖地・稷下(しょくか)”。
紀元前、中国戦国時代に興った様々な思想を宮城谷さんが語っていた。
中でも、宮城谷さんは孟子の思想に勇気づけられたそうだ。

その思想を象徴するのが、
タイトルの『井戸は水が出るまで掘るもの』という言葉。

宮城谷さん曰く、
“たとえ、どれだけ深く井戸を掘ろうとも水が出なければ意味がない”、
つまり、目的を達成しなければどんな努力も報われない、という思想が、
2300年以上も昔の孟子に宿っていたことは驚きだった、とのこと。

私もその通りだと思う。

現代においても、“夢が叶わないのは諦めてしまうからだ”
というような話を耳にすることがある。
これなどは、まさに孟子の思想そのものだと言ってしまっても良いだろう。

このような“いにしえの”哲人の言葉を知る度に、人間の精神構造は、
昔も今もさしたる違いはないものだと思い知らされる。

いまさらながら、四書を手に取ってみようかと考えている今日この頃である。

今日の一言 〜 ドラッカー『未来について』 〜

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米国証券大手の破綻が示すまでもなく、
我々の未来は常に予測不能である。

その予測不能な未来に関して、ドラッカーは複数の著作の中で、
同じ意味のことを異なる表現で繰り返し述べている。

その代表的な表現が、『創造する経営者(ダイヤモンド社)』にある。

『われわれは未来についてふたつのことしか知らない。
 ひとつは、未来は知りえない、
 もうひとつは、未来は今日存在するものとも、
 今日予測するものとも違うということである』


だからと言ってドラッカーは、
人は“ケセラセラ”で生きるべき、などとは無論言っていない。
誰にも本当の未来はわからない。だからこそ、

『不確実な明日のために、今日何をするかが大切なのだ』

というのが、彼の一貫した姿勢である。

目先の未来に汲々としている私などにとっては、
せめて、未来に対する“心構え”だけは持っていたい、
と思わせる一言である。

今日の一言 〜 ジョン・F・ダレス 『成功の目安は…』 〜

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今回の“今日の一言”は、
元米国務長官ジョン・フォスター・ダレス(1888−1953)の言葉である。

『成功の目安は、
 処理すべき課題を抱えているかどうかではなく、
 去年と同じ問題をそのまま抱えているかどうかである』


おそらくダレスは、
この言葉を企業のマネージャーに向けて発した訳ではないだろう。
しかし、この言葉は企業のマネージャーが“何をなすべきなのか?”
という点において、まさに正鵠を射た表現と言って良いと思う。

私たちビジネスパーソン、
特に多忙なマネージャーなどは、毎日が“未了の雑事”との戦いである。
次から次へと“やらなければならないこと”が身上に降ってくる。
気がつけば、それらを片付けることで手一杯という毎日が繰り返される。

「俺は一体何をしているんだろう…」と疑問を抱きつつも、一方では、
忙しさが日々に充実感をもたらしてくれているとも感じることがある。
この状態が、私たちが言うところのマネージャーの“忙し病”だ。

この言葉を目にするたびに(自戒の念も込めて)、マネージャーの仕事は
“問題発見業”であり、“課題解決業”である、との思いを強くする。

多忙なマネージャー諸氏へ、
「去年と同じ問題をそのまま抱え込んではいないだろうか?」
この自問を投げかけてみることをお勧めする。

今日の一言 〜 橋本治 『嫌いなものこそ商売繁盛』 〜

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前職で某パソコンメーカーの営業担当をしていた頃、
その企業を買収したキョウデングループの現会長、
橋本治氏を間近にお見かけしたことがある。

しばらくぶりのエントリーとなる『今日のひと言』は、
その橋本会長が『カンブリア宮殿(8月4日放映)』に
出演されていた際に語っていた言葉。

『好きこそものの上手なれ、嫌いなものこそ商売繁盛』

様々な業種の企業を買収、再生してきた橋本氏は、
素人の目線こそ企業を再生させる要諦だと言う。

橋本氏曰く、「好きなことを仕事にしていると、ややもすると
独善的になってしまう。その点、嫌いな仕事であれば先入観なく
冷静に物事を見ることができるので、斬新な発想も生まれてくる
(unison1意訳)」のだそうだ。

多くの実績を持つ氏の言葉に、そのまま我が身を重ねるのは
不遜きわまりないことではあるが、この言葉に我が意を得たり
と感ずるところがあった。

幸か不幸か、現在、弊社の講師陣には、
「研修講師の仕事が好きで好きでたまらない」という人間はいない。
誤解を恐れずに言えば、そんな講師陣だからこそ、常に自らを省みたり、
他者からの批判を素直に受け入れたりすることもできるのだと思う。

いわゆる“専門バカ”にならないようにするためには、
その仕事が好きでない、ということも実は大切なのかもしれない。

今日の一言 〜 ドラッカー◆悵嫐のなくなった成功は、失敗よりも害が大きい』 〜

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今日の一言、
今回も前回に引き続きドラッカーの「マネジメント」から。

『意味のなくなった成功は、失敗よりも害が大きい』

一般に、大きな成功体験を持つ企業がつまずく原因は、
その成功体験に捕われてしまっているせいだ、などと言われる。
古今東西、企業の栄枯盛衰の歴史がそのことを物語っているのだろう。

また、この言葉は私たちにとっても常に重要な問題提起をしてくれている。

私たちは創業以来、ほぼ変わらぬビジネスモデルで食ってきている。
曲がりなりにも20年以上、事業が続けられていること自体は喜ぶべきこと
ではあるものの、変化の早いIT業界からこの業界に飛び込んだ私には、
そのこと自体が経営上、最大の不安要因ともなっているのだ。

もちろん目先の経営を考えれば、本業の研修事業がユニゾンを支える必要がある。
されど、このまま永遠にこの事業だけで食っていける保証はどこにもない。
この言葉を思い出す度に、やはりビジネスはチャレンジし続けることこそ
肝要なのだろうと、自らを叱咤するのだ。

ちなみにドラッカーは、数多くの著作の中において、
一貫してイノベーションの重要性を説いている。
企業の目的は顧客を創造することであって、その役割はイノベーションと
マーケティングに限られる、とまで言っていることもある。

イノベーション、言うは易く行うは難し。
今となっては、生半可な覚悟ではとても語れない言葉だ…。

今日の一言 〜 ドラッカー 愽坡亮造別斉のために今日何をなすべきか』 〜

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今日の一言は、最近新訳本が順次刊行されている
P.F.ドラッカーの「マネジメント」から。

ドラッカーの著書には、ビジネスパーソンにとって、
至言とも呼べる言葉が数多く記されている。
今後も『今日の一言』でご紹介することがあると思うので、
ドラッカーの言葉には、,,…と連番を振っていくこととする。

今回ご紹介するのは、私が気に入っている言葉の一つ。

『最大の問題は、明日何をなすべきかではない。
 “不確実な明日のために今日何をなすべきか”である』


私がこの言葉と出会ったのは、苦しい決断を迫られていた時期。
ドラッカーがこの言葉に込めた意図とは異なるのかもしれないが、
この言葉のお陰で、決めることを先送りにしたい気持ちを押し返して、
前に進むことができたと言っても良い。

ところが、喉元過ぎれば熱さを忘れるのが人間である。
日々の仕事に追われてしまっていると、つい先送りにすることが増えてくる。
そんなとき私は、反省とともにこの言葉を思い出すようにしている。

そして、この言葉を噛みしめる度に、
明日への不安を振り払うことができる唯一の方法は、
“明日のために今日、精一杯の準備をすること”と肝に銘じ(直し)ている。

今日の一言 〜 緒方貞子 『熱い心と、冷たい頭をもて』 〜

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本日で 2回目のエントリーとなる「今日の一言」
ご紹介するのは、元国連難民高等弁務官・緒方貞子さんの言葉。

『熱い心と、冷たい頭をもて』

この言葉は、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(5/27放送)で、
国連難民高等弁務官事務所 ウガンダ・リラ事務所長の高嶋由美子さんが、
緒方貞子さんの著書に見つけた言葉として紹介していた。

高嶋さんは大きな挫折に遭遇し、自分の無力感にさいなまれているときに
この言葉と出会って、新しい力を得たのだと言う。

“難民を助けたい”という思いだけでは現状を変えることはできない。
自分の思いを実現するためには、冷静な頭を持って様々な方法を考えるのも重要で、
ときには『現状より少しはマシ』という現実的な選択肢をチョイスする方が
難民のためになる、ということをこの言葉から学んだのだそうだ。

この言葉から“冷たい頭”の重要さに気づいたという高嶋さん、
私は逆に、この言葉から“熱い心”の大切さをあらためて気づかされた。

昨今のビジネス現場には“冷たい頭(理屈)”ばかりがまかり通って、
本来それを支えるべき“熱い心”が影を潜めてしまっている気がするのだが、
皆さんはいかが思われるであろうか。

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今日の一言〜後藤新平:『金を残して死ぬ者は下だ』〜

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「あの名言、正確にはどう言ってたんだっけなぁ?」
「あの言葉、誰が遺した言葉だったっけ?」
皆さんにも、こんな覚えがあるのではないでしょうか?

私たち研修業界の人間は、古今東西の名言・格言の類が大好きです。
大好きと言うよりは、実際の研修に色を添えるという意味で、
受講者の皆さんにご紹介する機会も多いので、この手の言葉に過敏に
反応してしまう習性があるのだと思います。

自分たちの備忘のため、またひょっとすると読者の皆さんにも
お役に立てるかもしれないとの思いから、当ブログ、久方ぶりの
新シリーズとして、「今日の一言」なるエントリーを開始します。
(「今日の一言」カテゴリーを新設しました)

記念すべき?第一回目のエントリーは、
今夜放映されていた NHKの「その時歴史が動いた」から。

現在の東京の原形をデザインした人物として番組で紹介されていた
政治家・後藤新平(1857−1929)が、死の直前に遺した言葉。

金を残して死ぬ者は 下だ
仕事を残して死ぬ者は 中だ
人を残して死ぬ者は 上だ

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『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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