ユニゾンのENSEMBlog

「人と組織のマネジメント」にユニークな価値を提供し続ける企業
「株式会社ユニゾン」
マネジメント研修を事業のドメインに据える
同社の社長とスタッフたち(ときどき)とで綴るブログです。
頻度はそこそこ、中身は真面目にがモットーです。

読んだ本

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーが
昨日に引き続き、最近読んだ本の紹介を。

「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」


今話題の本である。
昨年末に出版されたばかりだというのに、
既に13万部を突破し、ドラマ化・映画化
の話も出ているそうだ。

作者が“AKB48”絡みの人であるというメディアの触れ込みと、
この“萌え〜”的な表紙デザインには気後れしつつも、職業柄、
ドラッカーにまつわる本となれば手に取らない訳にはいかない。続きを読む

真田太平記

真田太平記2010年の読書、最初の長編が
『真田太平記(文庫全12巻)』

昨年『仕掛人・藤枝梅安シリーズ』に
はまって
以来の池波作品だ。

文庫で12巻と短くはない小説なれど、
そこは池波正太郎。長さを感じさせない
筆さばきで一気に読み切ってしまった。
良くできた小説である。続きを読む

NAL

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山崎豊子さんの「沈まぬ太陽(文庫版:全5巻)」を読んだ。

沈まぬ太陽(御巣鷹山編)
彼女の作品は頻繁に映像化されている。
「白い巨塔」「不毛地帯」「華麗なる一族」は、
映画・ドラマで何度も映像化されているし、
10年位前?にNHKでドラマ放映されていた
「大地の子」は、私も毎回楽しみに見ていた。

ただ、これは私の偏見なのであろう、
やたらと映像化されている彼女の作品を
今まで敬遠してきていた。

今回この“食わず嫌い”を検証すべく、テレビドラマでは「不毛地帯」が、
映画ではこの「沈まぬ太陽」が、それぞれ映像化されるこの機会に!と
まず手に取ってみたのが「沈まぬ太陽」である。

ご存じの方も多いと思うが、この小説のモデルとなっているのは、
昨今巷で再建問題が取りざたされている航空会社で、
小説でこの会社は“国民航空(NAL)”となっている。

各巻の冒頭部「事実に基づき…」とご丁寧に注釈してある通り、
この小説をノンフィクションとして読んでみると、
相当にショッキングな内容である。この本を読んだ読者の大半が、
“こんな会社は早くなくしてしまえ!”と思うのではなかろうか。

最新号の日経ビジネスにも取り上げられていたが、
この時期にこの作品が映画化されたのには相応の理由があるのでは?
と勘ぐりたくなるほどの内容である。

読後、色々と思うところはあったものの、
個人的には「御巣鷹山編(文庫版第3巻)」が圧巻であった。

実際の墜落事故があったのは1985年、私はもうすぐ18歳になる頃で、
連日報道されるニュース映像を見て「これは酷い…」と思ったものだ。
そんな記憶が鮮明に蘇ってきたからであろうか、
不覚にも何度も涙腺がゆるみそうになってしまった。

あの凄惨な事故を記憶している人であれば、事故後の“NAL”を
描いた後半部分は素直に“許せない”と感じてしまうだろう。
あくまでもそれが本当に事実に基づく内容であるならば、であるが。

いずれにしても、読み応えのある小説であるのは間違いない。

オヤジのハードボイルド『仕掛人・藤枝梅安』

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仕掛人・藤枝梅安
『仕掛人・藤枝梅安』シリーズにはまっている。

『仕掛人・藤枝梅安』は、
『鬼平犯科帳』『剣客商売』と並び称される
池波正太郎さんの代表作である。

私は少し前まで、池波正太郎さんの作品を、
司馬遼太郎・藤沢周平、両氏の作品と同様に、
単なる“オヤジ本”と敬遠してきた。

私も正真正銘の“オヤジ”になったということだろう。
ここ最近は、彼らの作品に傾倒している。
中でも池波正太郎さんの作品は、理屈抜きで楽しめるものが多い。

こと『仕掛人・藤枝梅安』シリーズは面白いの一言に尽きる。

この“面白い”と感じる理由を求めることは野暮なのであろうが、
その理由を敢えて挙げるなら、それは『仕掛人・藤枝梅安』に
ハードボイルドの要素がふんだんに盛り込まれているからだと思う。

ハードボイルドとはなんぞや?などいう難しいことは抜きにして、
“殺し”を裏稼業にする梅安が男(人間)として苦悩する姿や、
魅力的な相棒たちとの会話、酒・料理・道具(+女性)の描写、
いずれも、これぞハードボイルド!と感じさせてくれるのだ。

昔、私が“オヤジ本”と敬遠していたこの本を、
夢中になって読んでいたオヤジ様を何人も見かけたことがある。
一見くたびれたサラリーマンという風体の彼ら先輩オヤジ様も、
“梅安”に男としての自分の生き方を重ねていたに違いない。

そんなオヤジの諸先輩方へ。
その節は、皆様に勝手な印象を抱いてしまい大変失礼しました。
私もやっと皆様に追いつくことができるようになりました。
『仕掛人・藤枝梅安』シリーズは、すごく面白いです。

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ユニゾンで1番の読書家は、おそらくシノちゃんだ。

彼女のすごいところは読書量だけではない。
話題の小説からレアな教養書まで、幅広い分野の本を読む。
読書傾向の偏りが、とても小さいのだ。

読まず嫌いで手に取らない本が多い性質の私は、
自らの読書の幅を広げるために、時々彼女にお薦めの本を問う。

凍
連休前に彼女が薦めてくれたのがこの本。
“凍える”と書いて“とう”と読ませる、
『凍:沢木耕太郎(著)』。

私が滅多に読まないノンフィクションものだ。
彼女がこの本を薦めてくれた際のコメントは…
「夫婦で絶望的なビバークするところなどは、
 本当にハラハラした。単純に面白いと思う」
だった。

ビバークと言えば冬山の登山である。
いくら私の読書先生であるシノちゃんが薦める本でも、
私はこの本にあまり期待を持てなかった。

私の身の回りにも、登山を愛する友人知人たちがいるのだけれども、
彼らにいくら登山の素晴らしさを宣伝してもらっても、私の気持は
ついぞ動いたことがない。どうしても気乗りできない分野なのだ。

そう言った訳で、この本は“前のめり”で読み始めたのではない。
最初は使命感?からページをめくっていた。
しかし、かえってそれが良かったのかもしれない。

この本は、世界的なクライマーである山野井泰史・妙子夫妻が、
ヒマラヤの“ギャチュンカン”という山の難壁に挑んだルポルタージュである。
その過酷な道程は、凄絶という形容以外の言葉が見つからない。
シノちゃんが話していた“絶望的なビバーク”は、確かに絶望的だった。
ハラハラしながら、私も一気に読み終えてしまった。

世に山に惹きつけられる人のいる理由が、私にもほんの少しわかった気がした。

サラサラとザラザラ

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有名な本であっても、何となく読みそびれてしまっている。
皆さんにも、そんな作者・作品があるのではなかろうか。

私にとって、その代表格が、
村上春樹氏・村上龍氏の“W(ダブル)村上”作品である。
両名とも私が最も多感な時期にブレイクした作家であるのに、
前記した通り、本当に何となく読む機会を得なかったのだ。

その“W村上”の作品を手に取るきっかけとなったのが、
先日当ブログでも紹介したNHKの『私の1冊 日本の100冊』。

ノルウェイの森

番組では、

女優の佐藤江梨子さんが

村上春樹氏の『ノルウェイの森』を、



コインロッカー・ベイビーズ

 作家の金原ひとみさんが

 村上龍氏の

 『コインロッカー・ベイビーズ』を



それぞれ紹介していた。
単純な私は“これは読まねばなるまい”と今さらながら思い立ったのだ。

新入社員研修が一段落した先週末、
両作とも上下巻の計4冊を一気に読み終えた。
その感想が今日のエントリータイトルである。

『ノルウェイの森』は、サラサラと入ってくる感じで読みやすかった。
『コインロッカー…』は、ザラザラと引っかかってくる感覚だった。

いずれも80年代に発表された“W村上”の代表作とも言われるこれらの作品。
20年以上を経た今、私自身の青臭い時期を追体験したかのような妙な気分に
させられた“W村上”の初体験となった。

私の1冊 日本の100冊

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昨年秋から、NHKのBSを中心に放映されていた
『私の1冊 日本の100冊』という10分間の番組がある。

各界で活躍する著名人が大切にしている1冊を紹介する番組で、
先日(3/27)放映された、女優・吉永小百合さんの1冊をもって、
紹介した書籍がついに100冊目を迎えた。

私はこの番組を毎回とても楽しみにしていた。

登場する著名人たちは、思い入れたっぷりに自分の1冊を語る。
番組中に1冊を一部紹介する朗読陣も素晴らしい。

私はこの番組に影響されて、今まで読んだことのない本や、
食わず嫌いで手に取ったことのない本を何冊か購入してしまった。
ここ最近、私の読書のコンシェルジュ的な番組でもあったのだ。

しかし、とうとう『日本の100冊』を紹介しきってしまった。
“番組編成のこの時期、お気に入りの番組が終わってしまうなぁ…”
と大変残念に思っていた矢先、嬉しいニュースがあった。

この番組、4月から隔週土曜の深夜に総合テレビで再放送される。

私がこの番組に気づいたのは、実は年が明けてから。
既に50冊程度を紹介し終えた時点だった。
途中見逃してしまった回も何回かある。

4月からの再放送では、全回じっくり楽しもうと思っている。

今年は『坂の上の雲』が再ブレイクする?

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坂の上の雲.jpg 多くの経営者が座右の書として挙げる
 司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』 。

 2009年は、その『坂の上の雲』が
 再び脚光を浴びる年になるかもしれない。

 私がそう考えるのは、この小説が今秋、
 NHKのスペシャルドラマで放映される
 予定であることが最も大きな理由ではある。
 しかしながら、単にそれだけの理由ではない。

今、この国の将来に明るい展望を抱いている人はどの程度いるだろう。
若い世代に限って見れば、残念ながらメディアで喧伝されている通り、
「将来に希望が持てない」と感じている人が多いのだと思う。

無論、今の時代に閉塞感や不安を感じているのは若者だけではない。
将来に希望が持てないゆえに『内向き・保守的・安定志向・安全志向』
となる傾向は、今やこの国に住まう我々日本人の大勢になりつつある、
と私自身は感じている。

そんな現代の日本人にとって、この小説中に生きる主人公たちが
投げかけるメッセージは鮮烈かつ衝撃的だ。

作者の司馬遼太郎さんが言うところの、
『日本人が、有史以来初めて“日本人”であることを強烈に意識した明治』
というこの時代に、主人公の3人を含めた我々の先達たる明治日本人たちは、
現代の我々が決して真似できないような驚くべき強靱な意志の力をもってして、
結果的に日本というこの極東の島国を世界の表舞台にデビューさせていく。

『坂の上の雲』に描かれている世界は、たかだか100年ほど前、
けれども“グローバル世界”などいう言葉はなかったであろうその時代に、
“日本人がいかに懸命に生きていたか”を我々に突きつけてくる。

多くの日本人が“この先いかに生きていくべきか”と考えているであろう
今このタイミングに、たとえそれがテレビドラマの中の世界であったとしても、
『坂の上の雲』が衆目にさらされる意味は大きいと思う。

『坂の上の雲』が再ブレイクするであろうという私の予想の真の理由は、
そのあたりにある。悩める私も1年ぶりに再読を始めている。

『白川静 漢字の世界観』

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白川静 漢字の世界観
『白川静 漢字の世界観:松岡 正剛(著)』

白川静、
私がこの方の名前を意識するようになったのは、
比較的最近のことである。

私には、前職で大変お世話になった
(そして今も相変わらずお世話になっている)
大先輩のMさんという方がいる。

そのMさんとまだ出会って間もない頃、
彼の話の中に白川静さんが度々登場したのである。

当時の私には、白川静さんに対する知識が乏しかった。
持ち合わせていたのは、せいぜい「あぁ、漢字研究者の…」程度。

それでも今回、かの白川静さんに関する本書を手に取ったのは、
Mさんに感化されたから以外の何ものでもない。

そもそも、彼が一読を勧めてくれた宮城谷作品を耽読するように
なったあたりから、『白川静』という名前に惹かれていた。
(本書を読んでわかったことなのだが、
 白川さんと宮城谷さんには随分と古くから親交があったらしい)

それでも今まで手を出せずじまいだったのは、
ひとえに白川静さんへの心理的ハードルが高かったせいである。

その意味で本書は、帯にある広告文の通り、格好の白川学入門書と言える。

だからと言って、この本を読んだ私が、
すぐに白川静さんの著作を手に取るかどうかはわからない。
むしろこの本を読んでしまったがゆえに、彼への心理的ハードルが
一段高くなってしまったかのような印象を抱いてしまう。

それだけ、彼が築き上げた世界が深いものだったということを、
思い知らされる一冊でもある。

ともかくも、本書が読者を『白川静』の深淵なる
オリエンタルワールドのとば口に立たせてくれることは間違いない。

できそこないの男たち

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できそこないの男たち
先日の『悩む力』に引き続いて、
今回も話題の新書のご紹介を…。

『できそこないの男たち:福岡伸一(著)』

昨年話題になった『生物と無生物のあいだ 』
の著者が、生物学的見地から“男と女”の謎を
解明しようとする一冊だ。


数ページ読み進めただけで、新聞紙上などに掲載されている広告ほど、
軽いイメージの本ではないことに気づいた。

この本は、いたって真面目な生命科学の本である。であるがゆえに、
生粋の文系人間の私にとっては読み進めるのに難解な部分もあった。

それでも、あっという間に読了できたのは、この著者の文章の巧みさに
拠るところが大きい。たいそう面白い本なれども、読後、“男”として
生まれてきたことに寂寥感を覚えた男性読者は、私だけではないだろう。
この本のタイトル通り、男はやっぱりできそこないなのだ。

折しも?昨日の夕刊に、世界経済フォーラムが発表した
「2008年・男女平等指数」の記事が掲載されていた。
日本は調査対象130カ国中98位。先進諸国で最低の評価だったそうだ。

この本を読んだ後に、この記事を見た私は、
『日本は、できそこないの男たちに仕切らせている国』
なのかもしれない、そんな一面もあるのでは?とも思った。

(男性優位の組織でご苦労なさっている方からはお叱りを受けるかもしれないが…)
世の女性諸氏へ、我々に仕切らせるのもボチボチ限界かもしれませんよ。

悩む力

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悩む力

 巷で話題の新書、
 姜尚中さんの『悩む力』を読んだ。


 ご存じの方も多いだろうが、
 最近メディアでの露出も多い姜尚中さんは、
 東京大学で教鞭を執る大学教授である。


本書は、その姜尚中さんが、夏目漱石とマックス・ウェーバーという
およそ一世紀前に生きた知識人の思想を手がかりにして、
『悩むこと』の大切さを説くエッセイ的な著作であった。

『悩む力』というタイトルからは、
“悩む力”を鍛えるためのハウツー本と捉える向きもあるかもしれない。
しかし読後の個人的な感想から言えば、本書はそのような本ではない。
一言で表現するならば、ひたすらに悩むことを奨励する一冊である。

その点、ハウツー本を期待していた読者には、
読後、肩すかしを食った印象が残るかもしれない。
ただ、だからと言って、悩むためのハウツー?がないわけではない。

自我・生・死・若さ・老い・宗教・お金・労働・知性・愛…、
それぞれのテーマに対して、著者はその意味を読者に問いかける。
これらのテーマは、そのまま読者が悩むのに値するテーマである。

姜尚中さんは、メディアに登場する際の語り口と同様に、
本書においても感情的な表現を抑え、極めて淡々と自説を展開する。
私が強く感じたのは、その表現の裏側にある彼の熱い想いである。

読後、姜尚中さんから、
「お前ら、もっと考えろよ!」と言われているような感覚が残った。

人を動かす

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人を動かす
おそらく多くのビジネスパーソンが、
一度は読んだことがあるのではなかろうか。

自己啓発本の草分け的名著と言って良い、
『人を動かす:D・カーネギー著[新装版]』

私は新入社員になりたての頃と、
それから5年後、最初の転職をした頃に、
それぞれ当時の上司から勧められて読んだ。

三度目の今回、本書を手に取るきっかけを私に与えたのは当社のスタッフ。

彼女にお薦めの自己啓発本を問われて、私はこの本を薦めてみた。
読後、そのスタッフはこの本にいたく感化されたようで、
社内外の人間とのコミュニケーションの様子が変わってきた。

笑顔が多くなった、人の話を最後まで聞くようになった、
不機嫌な様子が見られなくなった、批判を受け入れるようになった…
そのように見受けられる機会が増えたのだ。

そんな彼女の様子を見ていて、私も思い出した。
過去2回この本を読んだ直後に、私も、お客様・上司・部下・同僚・家族…
といった自分の身近にいる人たちとの接し方を改めよう!と決意したことを。

今回改めて本書を読み返して、相変わらず進歩の乏しい自分に気づくと同時に、
この本が広く、長く、読み継がれている理由を再認識した次第。

ビジネスパーソンだけではなく、すべての人にお薦めできる一冊である。

自滅する企業

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自滅する企業
 『自滅する企業 〜エクセレント・カンパニーを蝕む
  7つの習慣病〜 (ジャグディシュ・N・シース:著)』


 本書を手に取ったのは、
 日経新聞(6/22付け)に掲載されていた書評がきっかけ。

 この本を読み終えた今、あらためてその書評を見てみると、
 本書の要点をとても上手くまとめた書評であったことに気づく。

 だからと言って、書評だけ読めば十分という本でもない。

エクセレント・カンパニーが衰退する原因を 7つの習慣病に見立てて、
その治療法を指南するという本書の主旨は、従前から広く認知されている
いわゆる“大企業病”への対策本に類する。
その意味では、本書は目新しいものではないかもしれない。

しかし私見を述べれば、この本の真骨頂は豊富な事例にあると思う。
誰もが知っている有名企業の歴史にそんなことがあったのか!とか、
あの会社の社命の由来はそんなところにあったのか!などなど、
おそらく著者が意図した読み方とは異なるところで大いに勉強になった。

もちろんこれらの事例は、本来著者が喚起を促したかったのであろう
7つの習慣病を予防することの重要性を裏付ける証拠として不足はない。

そしてこれらの事例が雄弁に語るのは“おごれる平家は久しからず”である。
たかだか10年前には、エクセレント・カンパニーと賞されていた企業の多くが、
没落してしまったり、吸収合併・倒産の憂き目にあったりしているのである。
この先10年間で同様のことが起こらないと誰が断言できるだろう。

本書は“企業は進化し続けなければ生き残れない”、
という自明の理をあらためて私の眼前に突きつけてくれた一冊と言える。

プラナリアの実験

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最近読んだ小説『ラッシュライフ(伊坂幸太郎:著)』の一節に、
気になる記述を見つけた。“プラナリアの実験”についてである。

プラナリアとは“ヒル”に似た原始的な小動物で、
小説の中では、その小動物を使った実験の話を、
主人公の一人が人生になぞらえて友人に語っている。

その実験について、主人公の言葉を借りれば…、

水がなければ生きられないプラナリアを、水が一個所にしか溜まらない
容器に入れて、水のある場所にライトを当てる。
するとプラナリアは水を求めて、ライトが当たった場所に移動する。
そのことを繰り返すと、たとえ水がなくともライトが当たった場所に、
プラナリアは移動するようになる。

さらにその実験を繰り返し続けると、ある時からライトを当てても
(そこに水があったとしても)プラナリアは移動しなくなり、
やがて死んでしまう。

ただし容器の材質を変えるなど、置かれた環境を変えてやることで、
ライトを当てた場所にプラナリアが再び移動を始めることを論拠に、
主人公は、この原始的な小動物ですら同じことの繰り返しに“飽きてしまい”
自殺することを選ぶのだから、同じ生活、同じ仕事を続けている人間が
飽きないはずはない!とその友人を励ます?のだ。

私はこの実験の真偽を確かめたわけではないのだが、
主人公が語るこのたわいのないたとえ話を、
人間を含む生物の本質を言い得ているとも感じてしまった。

しゃべりとメールとブログのお供に

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心を伝える達人になる〜言葉の事典〜
最近知人に勧められて読んだ?一冊。
『心を伝える達人になる〜言葉の事典〜
 監修:学習院大学教授・長崎善郎』。

 
この本をひと言で紹介するとすれば、
うれしい、あきれる、くやしい、寂しい
などの感情を表す言葉を集めて、分類した
(タイトルの通りの)言葉の事典である。


事典なので、読んだという表現は実は相応しくない。
ページをめくりながら「へぇ、こんな言葉があるんだ」とか、
「この言葉はこんな風に使うんだ」などと、新しい言葉の知識に
触れる作業を楽しんだ、というのが適当だった。

しかしこの本、ページをめくって“ハイおしまい”とするのは、
もったいない気がする。しゃべる、メールを書く、ブログを書く、といった
仕事には大変重宝すると思うので、常に身近に置いておきたい一冊だ。

私が個人的にこの本を気に入ったのは、なんと言っても自分の感情を
表す語彙が感情別に集められている点である。
例えば、感謝を表す言葉だけでも30近くの語彙が紹介されている。

メールで相手にお礼を述べる際にいつも表現が同じになってしまう…
相手を嫌味なく持ち上げたい時にどんな表現を使えば良いのだろう…
などと一度でも思ったことのある方すべてにお薦めだ。

特に、研修講師というような言葉を多用する仕事に就いている私にとっては、
うってつけの参考書となってくれそうである。

夢をかなえるゾウ

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夢をかなえるゾウ
 『夢をかなえるゾウ:水野敬也(著)』
 巷では大ベストセラーとなっているこの本。
 既に 120万部を越えているそうだ。

 
 前職の上司と、unison neoから
 時を同じくしてこの本の評判を聞き、
 早速手に取ってみた。


読み終えるまでに、時間がかかることはない。面白い物語だからだ。

内容は…、「どうすれば成功できるのか?」というテーマを、
メルヘンと笑いで味付けした自己啓発書と言えば適当だろうか。

物語の随所にちりばめられているのは、どこかで聞いたことのある
ような人生訓や、古今東西の成功者たちのエピソード。こんな話を
口やかましい上司から聞かされたら、きっとうんざりすることだろう。

それを“ガネーシャ”なる俗世にまみれた神様に語らせたところが、
ヒットの理由だと感じた。着想と企画力の勝利と言ったところか。

テレビドラマ化も決まったそうで、我が社では“ガネーシャ”の声を
誰が担当するのかが、ちょっとした話題になっている。今のところ、
キム兄こと木村祐一さんか笑福亭鶴瓶さんが有力視?されているようだ。

個人的に、主人公(僕)は妻夫木聡さんにやってもらいたい。

アダム・スミス−『道徳感情論』と『国富論』の世界−

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アダム・スミス−『道徳感情論』と『国富論』の世界−:堂目 卓生(著)

b1cf26cb.bmpアダム・スミスと言えば『国富論』。
アダム・スミスと言えば『神の見えざる手』。

アダム・スミスに関しては、学生時代に暗記した
この程度の知識しか持ち合わせていない私が、
新聞の書評に誘われて手に取ったのが本書。

相当にアカデミックな内容を予想し、先だって
当ブログでもご紹介した『3つの原理』に続く
難敵となることを覚悟していたのだが…

アダム・スミスが遺した2つの著作『道徳感情論』と『国富論』を平易に
解説したこの本は、私の予想を見事に裏切ってくれた。

特に本書の前半部分で紹介されている『道徳感情論』の世界には、
私自身、強い共感を覚えた。本書では原著の一部が引用されているだけ
ではあるものの、その内容が250年近くも前に著されたものであるとは、
にわかには信じられない。人間自身と人間社会を洞察するスミスの力は、
なまなかなものではなかったのだろうと想像させる。

後半の『国富論』に関しては、さしものスミスも正確には現代社会を
予想し得なかったのだろうと感じる部分はある。
それでもその内容は、現代社会の様々な問題を考える上においても、
十分に通用するツールとなるものだと思う。

この本を手にした当初、私は“にわかアダム・スミス通?”を気取れる
程度の知識が得られれば良い、と考えていた。「浅はかでした…」と
著者(堂目 卓夫氏)、ならびにスミスさんにお詫びを申し上げたい。

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3つの原理

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最近知人に一読を勧められて読んだのが、
『3つの原理―セックス・年齢・社会階層が未来を突き動かす:
ローレンス・トーブ(著),神田 昌典(監修),金子 宣子(翻訳)』


3つの原理
この本を薦めてくれた知人というのが、
同じビル(BUREX麹町)の外資系コンサル企業に
勤務していたNさん。年齢は一回り違う(若い)
Nさんだが、極めて優秀で読書量も豊富な方。

加えて、私は彼の爽やかな印象が大好きなので、
彼が薦めてくれたこの本を精読するつもりでいた。
ところが意識するまでもなく、読了するまでに
3週間近くを費やすハメに…。

読書をさぼっていたわけでも、この本がつまらなかったというわけでもない。
この本の著者が提示する人類の歴史への考察と、その考察をベースとした独自の
未来予想に面食らってしまい、行きつ戻りつした時間が長かったのだ。

私と同じように、この本に苦戦した読者も多かったようで、
Amazon の書評を見ても評価は分かれている。

悪戦苦闘の末に読了した私が感じたのは、
本書の著者が提示する世界観を理解するのは決して容易ではないものの、
「そんなことはあり得ない!」というような決めつけを排して向き合うことで、
自分の中に新しい思考法や新しい価値観の萌芽が感じられたということ。

「そもそも働くことは善なのか?」という問いかけを
自分自身に向けることなど、この本を読むまでは考えられなかったことだ。
近いうちに、Nさんとじっくり語り合ってみたい。

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ぴちぴちオフィスになるための方法

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私unison neoとお客様との会話。

お客様 「フィッシュって知ってる?」
neo   (フィッシュって魚のことかしら?思いつつ)
     「元気がいいということですか?」
お客様 「う〜ん。おしいなぁ。」

宿題にしていただき、持ち帰って調べてみると該当する書籍を発見!
そのお客様がおっしゃっていた「フィッシュ」とは…
“ピチピチオフィスになるための4つの原理”
すなわち、“楽しく仕事をするための4つの原理”のことでした。

早速その本を購入して読んでみました。

その本は、シアトルの魚市場“パイク・プレイス”が
「なぜ活気に満ちているのか?」という理由をハウツーとして紹介していました。
元々はビデオ教材だったものが、社員教育用の教材として多くの企業から評価され、
数々の賞を受賞し、書籍化されたようです。

その本によると「フィッシュ哲学」の4つの原理とは、
1) 態度を選ぶ
2) 遊ぶ
3) 人を喜ばせる
4) 注意を向ける
という、とてもシンプルな言葉でした。

1)の「態度を選ぶ」は、私にも思い当たることがあり特に共感しました。

「泣くから悲しくなる」というのは真実だと思います。
つらいときでも頑張って笑っていると、心が回復してくる!と、私は信じています。

先日unison1が投稿した5/20の記事
『『不機嫌な職場』は不機嫌な自分から』で結論づけているように、
『ご機嫌な職場づくりはご機嫌な自分から』だと思います。

人に働きかけを行うことは本当に難しいです。
しかし、人と人は合わせ鏡とも言われます。
相手が変わってくれないという前に、まず自分が変わればいいのです。
そうすれば自然と、周囲にも変化が起こることは良くあります。

例えば、“まず自分がいつも周囲に笑顔を振りまく”ようなことは、
すぐにでも実践できることです。
それができれば、いつしかオフィス全体に活気が溢れている!なんてことも
夢ではありません。

オフィスに集う1人ひとりが、フィッシュの原理の1つでも取り組んでいけば、
「ぴちぴちオフィス」になる日も、そう遠くはないかもしれません。

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水滸伝(文庫版)ついに完結!

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およそ一年半の長きにわたって、
私を楽しませてくれた北方謙三さんの「水滸伝(文庫版)」。

先日発売された第19巻をもって、ついに完結した。

25日(金)の新聞に全面広告が掲載されていたのをご覧になった方もいるだろうが、
この北方版の「水滸伝」は累計500万部を超えるベストセラーとなっているようだ。

この本がなにゆえ、それほど多くの人を惹きつけるのか?

それぞれの目的は違えども、国を倒すという旗の下に集った登場人物たち。
ある者は、八面六臂の活躍をしながら燃え尽きるように死んでいく。
またある者は、ただむなしく死んでいく。
この本は極端な話、それだけの物語である。

しかし物語の登場人物はいずれも
(たとえそれが超人的な力を持った人物であったとしても)、
読者が感情移入するのに十分な人間くさい弱さや汚さを持っており、
そのことでこの北方版「水滸伝」という物語が、およそ他国の言い伝えや
伝承を集めた話を下敷きにしているとは思えないほどのリアリティを持って、
「あなた(読者)はいかに生き、いかに死すか?」という根源的なテーマに
対して、その答えを迫ってくるかのようなのだ。

…と堅苦しく書いてはみたものの、
私の拙い文章力ではこの本の魅力をお伝えすることはできそうにない。
とにかく理屈抜きで面白い小説だった。

水滸伝は完結するも、私自身の楽しみは、
続編の「楊令伝」(全10巻中5巻まで刊行)に引き継がれている。

贅沢な読書の時間は、当分なくせそうにない。

影響力の武器

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「影響力の武器(ロバート・B・チャルディーニ著)」


この本は、昨年末に日経新聞土曜朝刊に添付されている
NIKKEIプラス1(12/15付け)“仕事常識”の記事の中で
紹介されていたのがきっかけで購入したもの。

以来当社では私を含め、既に数名のスタッフが読破した。
500ページ近いかなり読み応えのある本にもかかわらず、
読んだ人間みな「これは面白い!」との評価。

不勉強をさらすようで恥ずかしい限りなのだが、
この本の初版は 17年前(1991年)に出版されており、
NIKKEIプラス1の記事によれば、いわゆる“名著”に入るそうな。
(昨年9月に若干の内容を追加した第二版が出版された。
 私たちはこの第二版を購入、回し読んでいる)
 
この名著の中身はサブタイトルにある通り、「なぜ、人は動かされるのか」というテーマに
対する回答を、多くの心理学的な実験・検証・研究に基づいて紐解いていこうとするもの。
相手を説得しなければならないビジネスパーソン、特に営業パーソンにとっては、
福音ともなりうる知識が満載である。反面、“人を騙そう”としている
悪意ある人物には、決して知らせたくない内容でもある。

とまれ本書は、営業や販売に携わるビジネスパーソンのみならず、この本と
出会っていない経営者や管理職の方にも、是非一読をお薦めしたい一冊。
というのも、本書で扱われているテーマは、人(部下)を動かすことを
考える上でも重要なヒントを与えてくれると感じるからである。

人と組織のマネジメントにおいても、
「人はかくも考えることを面倒くさがる動物なのか」という事実を知っているのと
知らないのとでは、そのできばえに雲泥の差が生じるはずだ。
私自身が読後に最も強く思ったのはそのことである。

最前線のリーダーシップ

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最近私が読んだビジネス書の中で出色の一冊が、
「最前線のリーダーシップ/ロナルド・A・ハイフェッツ,
 マーティ・リンスキー(共著),竹中平蔵 (監訳)」


本書のほとんどのページが、
リーダーシップを発揮する際に訪れる様々な危険と
その危険をどのように乗り越えて生き残るか?、
という(少々大げさに言えば)サバイバル術を
紹介することに割かれている。

ただ、だからといって、本書がリーダーシップの危険を回避するための
単なるハウツー本であるというのは当たらない。
著者たちは、リーダーシップを発揮する機会が“誰にも・いつでも”
訪れるものとして扱っている。その意味で狭義のリーダーシップ論に
とどまっておらず、多くの読者が共感を寄せるであろう内容だった。
難しいテーマ、厚めのサイズ、値段もそこそこ、という悪条件(?)
にもかかわらず、ベストセラーとなっているのもうなずける。

私としては、リーダーシップを発揮するには孤独であってはならない
とする本書に貫かれている著者の思想と、リーダーシップは即興芸術
であるとするくだりに強く共感を覚えた。
また、従前のリーダーシップ本では扱われることがなかったテーマ、
例えば、後段にある「リーダーシップや権威は性的欲望をそそる」
の項なども、とても興味深い切り口だった。

ふんだんに紹介されている事例は、翻訳本ということもあって、
少々違和感を覚える方もいるかもしれない。しかし、リーダーという
立場で苦労した経験がある人であれば想像に難くないレベルだと思う。

本書で扱われているテーマを自分自身の問題と捉えることができれば、
極めて実践的で有用なリーダーシップの参考書となるであろう。
昨今イチ押しのビジネス書である。

ウェブ時代をゆく

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ウェブ時代をゆく

「ウェブ時代をゆく(梅田望夫著)」を読んだ。

著者の「ウェブ進化論」を読んだのが二年近く前。
前作に比べ、より“こちら側(非IT:unison1意訳)”
の住人にもわかりやすく、Webテクノロジーがもたらす
であろう世界を想像させてくれる。



(まったくの私見ではあるが)
「ウェブ進化論」はマスに向けて意欲的なメッセージを伝えようと
意図された内容であった。それに対して本書が想定する読者は、おそらく
次代を担うであろうこの国の若者である。

その点で言えば、本書は“生き方指南”的な色合いが濃厚だ。
例えば、未だビジネスとして確立したとは言い難い“オープンソース”で飯を食う
可能性について言及したり、大組織に向く人を具体的なチェック項目を挙げて
言及したり、小さな組織を渡り歩く働き方を勧めてみたり、
と随所に若者に対する著者の思いが溢れている。

その意味で、ITリテラシーが高く、且つ、起業家精神に富んだ若い世代の読者に
とっては福音とも呼べる書になるのだろう。

反面、一時ITの世界に住んでいたもののWeb進化に乗り遅れた私などが、
この本を読んで思うのは、
「Webテクノロジーが進化すればするほど“こちら側”の世界における
個々の生き方がますます問われるようになるであろう」ということである。
このことは著者も十二分に意識しておられるようで、ウェブの進化は“あること”
に没頭できる(あるいは没頭しようとする)人にとって極めて有益である、
という姿勢を崩していない。

unison2がエントリーした「一意専心」ではないが、
人生の大部分を仕事が占める人にのみ、ビジネスにおいて充実感や成功を
得られるというのは「ウェブ時代」も変わりそうにない、というのが
私の率直な感想である。

経営の本質

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「マッキンゼー 経営の本質」
は、
マッキンゼーの発展に多大な貢献をしたと言われる
マービン・バウアーの代表的な著作である。

この本を読もうと思うきっかけをくれたのはあるお客様。
「私はドラッカーよりマービン・バウアーで勉強した」
との言葉に興味を覚え、一気に読破した。


読み終えて感じるのは、時代がどんなに変わっても“人”が形作る
“組織”という人間集団の原理原則は大きく変わることはないだろう
ということである。

マービン・バウアーはこの書の中で、
組織の長たる経営者は“目先の利潤”だけに捕らわれることのない
確固たる意志と経営理念を示し、方針と計画によって従業員を動機づけ、
環境変化に即応できる経営システムを作り上げていくべきである、と
繰り返し説いている(unison1意訳)。

この本が出版された1966年から40年以上経った今日、
バウアーが唱えるような経営を標榜しながら、現場の末端にまで
彼が言うところの経営システムが機能している組織は極めて少ない。

バウアーにせよ、ドラッカーにせよ、この時代の著作には、現代の
市場原理主義社会における“人と組織のマネジメント”の難しさを
予見していたかのような先見性を感じることができる。

管理職にとっては組織の戦略や方針を策定する際のハウツー本として、
また、問題意識の高いビジネスマンにとっては多くの示唆に富んだ
ビジネス書の名著として、お薦めの一冊である。

翔ぶが如く

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司馬遼太郎さんの「翔ぶが如く(全10巻)」
第8巻まで読み進めた。

この作品は西郷隆盛、大久保利通を軸にして
明治維新後〜西南戦争に至る道程を丹念に描いている。
「どのようにしてこんなことを調べたのだろう?」と
思えるような逸話が満載で、この作品に賭ける司馬さんの
執念のようなものを感じる。そのため、読み手には気合い
が必要かもしれない。


ところで、最近京セラの稲盛和夫さんが
「人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ」という本を出された。
西郷隆盛の思想を紹介しつつ、現代人が失ってしまった精神の復活を
呼びかける内容であるとのことだ。

確かに「翔ぶが如く」に登場する西郷隆盛は、現代日本人が“とうの昔”に
失ってしまった美徳を備えた人物であったことを容易に想像させてくれる。
また“そのような西郷”であったがゆえに、この小説で描かれている
いくつもの悲喜劇が引き起こされたとも言えそうだ。

とまれ小説に刺激されて、この小説を原作とした大河ドラマ
(西郷役は西田敏行さん、大久保役は鹿賀丈史さん)をもう一度見てみたいと思った。

本紹介 「神の雫」

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昨日に引き続きワインについてです。

「神の雫」という漫画が講談社発刊の「モーニングKC」
という雑誌に掲載されています。

神の雫
あらすじをご紹介しますと…。
世界的に有名なワイン評論家であり、
コレクターである神咲豊多香(カンザキユタカ)が
亡くなるところから始まります。
神咲の残した膨大な量のワインコレクションを
2人の登場人物、遠峰(神咲豊多香の養子)と
神咲雫(神咲豊多香の実子)が取得権を
かけて戦うというお話しです。

もちろん、剣を持っての争いではなく、神咲豊多香が残した選りすぐりの
12本のワインについての記述から、順番にそのワインを当てる戦いです。

この漫画の人気の理由は、そのストーリーのおもしろさもそうですが、
話の中でいろいろなワインが紹介されていることも手伝っているようです。
この漫画を手がかりにお気に入りのワインを見つけ出すと言うわけです。

しかし、私がこの本で重宝しているのが、単行本巻末に掲載されている、
ちょっとしたおすすめワイン情報やワイン用語などです。
今更聞きにくい基礎情報から、マニア向けのものまで様々な情報が
掲載されています。

この漫画は韓国でも大人気で、韓国のワイン売り場では
「神の雫コーナー」があるほどらしいです。
残念ながら、日本ではまだ「コーナー」は見たことがありません。
しかし、バーなどに行くと、漫画の中で紹介されているワインが
置いてあったりして、バーテンダーの方と話がはずむ格好の話題です。

まだまだワインの味はわかりませんが、この漫画をバイブルに
ワインを楽しむのが最近のneoの楽しみです。

水滸伝〜楊令伝

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69d99cd6.jpg1年近く前にこのブログでもご紹介した
北方謙三さんの「水滸伝」。

この10月に文庫版第13巻が発売された。

毎月25日前後は読みかけの本を一旦脇に置き、
夢中になって読んでいる。大体1日ちょっとで
読了してしまうので、次月の発売が待ち遠しくて
仕方がない。ついに待ちきれなくなってしまい、
先月、水滸伝の続編である「楊令伝」に手を出して
しまった。(画像は26日に出版された第3巻

水滸伝はいよいよ物語のクライマックスを迎えつつある。
梁山泊の好漢たちがいかに戦い死んでいくのか、そのドラマに年甲斐もなく興奮している。

一方の楊令伝は梁山泊後の物語。梁山泊がどのような運命をたどったか、
水滸伝のネタバレにはなってしまうのだが、これがまた面白い。
北方さんの水滸伝〜楊令伝ワールドには是非はまってみることをお勧めする。

楊令伝_第三巻
ところでこの土曜日(私が研修に立っている最中に)、
同じく水滸伝〜楊令伝ワールドにはまった家人が
北方謙三さんのサイン会に出かけてきたらしい。

購入した「楊令伝 第3巻」にサインを書いてもらい、
握手をしてもらった後、北方謙三さんに「水滸伝の
登場人物で誰が好きか?」とまで聞かれたそうだ。

私も行きたかった。。。
(そして「李逵です」と答えたかった。。。)

竜馬がゆく

ここ二ヶ月ほど、読書がほとんどできなかった。

「はじめての管理職100問100答」を脱稿してやっと人心地がついた頃、
手に取ったのが司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく(全八巻/文春文庫)」だ。

竜馬がゆく
以前このブログでも紹介した「坂の上の雲」
はじめ、司馬さんの本は何冊か読んでいるのだが、
この本だけは今まで手に取る気がしなかった。

それは、この小説の主人公“坂本龍馬(この小説では
“竜馬”と表記されている)”という人物があまりに
メジャーな存在であるため、単純に興味を持てなかった
というのが大きな理由である。


加えて、この好漢の人生が“暗殺”という暗い事件で最期を迎えるのを承知の上で、
八冊にもわたる長編を読み進める覚悟ができなかったからだ。

ところが最近、ごく身近な知人の二人がこの本を読み始めた。
私と顔を合わせる度に「“竜馬がゆく”は面白いじゃキニ」などと言うものだから、
ついつい手に取ってしまった次第。読み始めてみると、この本を敬遠していた理由は
大いなる誤解であったと気づかされた。とても面白い小説である。

今、私は三巻目に突入。
土佐藩を脱藩した竜馬がいよいよ天下に羽ばたいていく。
それほど時間をかけずに読破することができそうだ。

リーダーシップの旅

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日経新聞の書評で“五つ星”を獲得していた
「リーダーシップの旅〜見えないものを見る〜」
野田 智義著・金井 壽宏著(光文社新書)を読んだ。


近頃流行りの「これさえやれば部下は動く!」的な、
組織のリーダー向けのハウツー本ではない。内容は
むしろ、観念的であると言えるかもしれない。


けれども、どのようなリーダーに人はついていくのか?を考察していく過程で、
著者が提示したいくつかの考え方は大変参考になるものであった。

組織の中でリーダーとして悩みを抱えている人たちにとっては、
これらの考え方を“今の自分”に重ね合わせることで、極めて実践的な
ハウツーに転換することができそうだ。

例えば、この本に紹介されている「リード・ザ・セルフ」。
いかなるリーダーも、最初は一人で歩み始めなければならない、
その姿に共感するフォロワーが一人二人と増えてきて、やがて
リーダーとしての旅が始まる、というものである。

組織における大半のリーダーは会社から任命されたリーダーである。
ゆえに、自分の望む道を与えられることは少ない。
しかし、リーダーについていくことを求められる部下にとっては、
リーダーが“本気で”その道を歩もうとしているのかどうかが、
そのリーダーについていくかどうかを判断する基準となる。

リーダーは与えられた責任を果たすために、
まず、自分が本気になって歩み始める必要がある。
私は「リード・ザ・セルフ」をそのように解釈した。
これは、私たちの管理職研修にも通じる内容である。

最近私が読んだビジネス書の中では出色の書籍であった。

水滸伝

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北方謙三さんの「水滸伝」全19巻が、
ついに文庫化されました。

この10月から毎月1巻ずつ刊行され、第19巻は
再来年(2008年)の4月発売となりそうです。

早速1巻・2巻と二回ずつ読破してしまいました。



数年前、先輩に薦められてすっかり“はまった”「北方三国志」全13巻。
そのとき以上の期待を持たせてくれる、上々の滑り出しです。

読者感想などを見てみると、北方版「水滸伝」は「三国志」同様、
著者の創作によるストーリー展開となっているとのこと。

そのことに賛否はあるようです。しかし、それでも単純に面白い!
と思えるのも、この著者ならでは。

長丁場になりますが再来年4月まで、私の楽しみとなりそうです。

困ってしまうのが、北方さんの作品を読んでいると“無性に”
焼肉が食べたくなることと、美味しいお酒が飲みたくなってしまうこと。

「水滸伝」で、メタボリックを進行させぬよう心せねば。
ユニゾンの書籍


『はじめての管理職100問100答』

(株)ユニゾン 堤幸政/河村亜紀 著

明日香出版社

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