「自分にできることは何だろう?」

ニュースで伝えられる被災地の様子を見聞きするにつけ、
多くの日本人がそう考えていると思う。
実際、ボランティアとして現地入りしたい、支援物資を送りたい、
と申し出ている人たちも多数いると聞く。

その一方で、今回の震災で直接的な被害を受けていない地域で、
しかも不要不急であるのに、水・食料品や日用品、ガソリンなどの
買いだめに走る不埒な人たちがいる。
これらの物資が届くか届かないかで、今まさに生死を分ける幾多の人が
被災地にいるにもかかわらずである。
そんなことを考えてみると、今私たちにできる最大の支援は、
できる限り私利私欲を抑えて生活することに尽きるのでは
ないかと思う。例えば…

・不埒な買いだめをしない
・宅配サービスの利用を極力避ける(物流の負荷を少しでも軽くする)
・電気、ガス、水道の節約を心がける
・不要不急の利用を控える(公共交通、情報インフラ、マイカー)

いずれも私たちが少し我慢すればできることである。

加えて、自分たちの本業(学生なら学業、社会人なら仕事)に
精を出すことだろう。私たちは、元々社会に貢献するそれぞれの
役割を持っているではないか。その本来の役割をまっとうすることが、
いずれは被災者の支援につながるはずだ。

首都圏に事務所を構える企業にも一つ提案したい。

計画停電の影響で、首都圏の通勤通学時における公共交通機関は
毎日大混乱している。ここ数日間の私自身の印象を言えば、
ままならぬ交通事情にイライラ感を募らせているサラリーマンが
急増している。こんな調子でイイ仕事ができるわけがない。

そこで企業への提案だが、この際ライン業務に携わらないスタッフは、
しばらく週休3日〜4日程度のシフトで出勤させてはどうだろう?

あるいは、例えば半分ずつのスタッフを交代で出勤させるなどして、
出社させる従業員数を制限してはどうだろうか?
あるいは、それができないのであれば、
せめて時短勤務や時差出退勤を奨励すべきだと思うのだが…
いかがであろう?
まとまった数の大手企業が実施すれば節電効果も期待できるはずだ。

各企業が本当に社会への貢献を望んでいるのならば、
この未曾有の危機において、柔軟に非常の措置を講じるべきだと思う。