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久しぶりに軽めの話を。
今日はエイプリルフール。
日本的(かつ古典的)に言えば“四月バカ”である。
私には、この日が来ると必ず思い出すことがある。
私が以前勤めていた会社は青山にあった。
芸能人を見かけることも珍しくはない土地柄である。
例年4月1日には、同僚の営業マンたちと口裏を合わせ、
次のようなウソを言っては、主に社歴1年未満の同僚たちを
引っかけるのが年中行事化していた。
久しぶりに軽めの話を。
今日はエイプリルフール。
日本的(かつ古典的)に言えば“四月バカ”である。
私には、この日が来ると必ず思い出すことがある。
私が以前勤めていた会社は青山にあった。
芸能人を見かけることも珍しくはない土地柄である。
例年4月1日には、同僚の営業マンたちと口裏を合わせ、
次のようなウソを言っては、主に社歴1年未満の同僚たちを
引っかけるのが年中行事化していた。
「下にキムタクがいたよ」
その時々“キムタク”の部分に話題のイケメンを使えば、
女子は大体「ホント!?」と言いながらビルの階下に飛んでいった。
今思えば、なんとたわいないことをしていたものだと情けなくなるも、
それでも当時はそんな行事を随分と楽しんでいた覚えがある。
当時までのその会社は業績が右肩上がり。経営者自らが
“クラブ活動的社風”を標榜するほどに和気藹々とした職場環境。
規律や秩序、モラルといった面に厳しい会社から転職した私には、
この職場環境は楽園のように感じられたものだ。
だからエイプリルフールというわけではないのだけれども、
調子に乗った我々はウソの度合いをエスカレートさせてしまった。
自部署の女性アシスタントに片棒を担がせ、隣の部署の営業マンを
引っかけるという軽挙妄動に出てしまったのだ。
昼休み、自席でお弁当を食していたその営業マンに、
自部署の女性アシスタントが声をかける。
「○○さん、なんか○○さんのお客さんが受付に来てるみたいですよ」
当然彼は、取るものも取りあえず受付にすっ飛んでいった。
こちらは狙いがドンピシャにハマって大笑いしていたのだが…
ハメようとした相手が悪かった。当惑顔で自席に戻った件の営業マンに
「今日は4月1日だから…」と種明かした途端に彼がキレてしまった。
「どうして、そんなくだらないことをするんだっ!」
彼がキレたのを見て首謀者である我々がその場を引き受けたものの、
無理矢理片棒を担がされ、怒鳴られたアシスタントは良い面の皮だ。
その場を何とか収めた後で、私たちが彼女にこってり絞られたのは
言うまでもない。返す返すも、まったくバカなことをしたものである。
ここ最近、私の中ではエイプリルフールの存在感は薄れつつある。
これは社会的に見てもたぶんそうなのだろう。少なくとも今日日、
エイプリルフールをイベント化している職場など、まずあるまい。
同僚相手に過去の私たちのようなウソをつく必要はまったくないが、
他方でこの年中行事がこのまま廃れてしまうのは何となく寂しく感じる。
それは、この社会から寛容さや大らかさが失われてきていることの
証左であるような気がしないでもないからだ。
もはや死語と化した“四月バカ”の今日、
今年も同じことを思い出しながらそんなことを考えた。
営業マンのF川さん、アシスタントのH田さん、あのときはゴメン。
その時々“キムタク”の部分に話題のイケメンを使えば、
女子は大体「ホント!?」と言いながらビルの階下に飛んでいった。
今思えば、なんとたわいないことをしていたものだと情けなくなるも、
それでも当時はそんな行事を随分と楽しんでいた覚えがある。
当時までのその会社は業績が右肩上がり。経営者自らが
“クラブ活動的社風”を標榜するほどに和気藹々とした職場環境。
規律や秩序、モラルといった面に厳しい会社から転職した私には、
この職場環境は楽園のように感じられたものだ。
だからエイプリルフールというわけではないのだけれども、
調子に乗った我々はウソの度合いをエスカレートさせてしまった。
自部署の女性アシスタントに片棒を担がせ、隣の部署の営業マンを
引っかけるという軽挙妄動に出てしまったのだ。
昼休み、自席でお弁当を食していたその営業マンに、
自部署の女性アシスタントが声をかける。
「○○さん、なんか○○さんのお客さんが受付に来てるみたいですよ」
当然彼は、取るものも取りあえず受付にすっ飛んでいった。
こちらは狙いがドンピシャにハマって大笑いしていたのだが…
ハメようとした相手が悪かった。当惑顔で自席に戻った件の営業マンに
「今日は4月1日だから…」と種明かした途端に彼がキレてしまった。
「どうして、そんなくだらないことをするんだっ!」
彼がキレたのを見て首謀者である我々がその場を引き受けたものの、
無理矢理片棒を担がされ、怒鳴られたアシスタントは良い面の皮だ。
その場を何とか収めた後で、私たちが彼女にこってり絞られたのは
言うまでもない。返す返すも、まったくバカなことをしたものである。
ここ最近、私の中ではエイプリルフールの存在感は薄れつつある。
これは社会的に見てもたぶんそうなのだろう。少なくとも今日日、
エイプリルフールをイベント化している職場など、まずあるまい。
同僚相手に過去の私たちのようなウソをつく必要はまったくないが、
他方でこの年中行事がこのまま廃れてしまうのは何となく寂しく感じる。
それは、この社会から寛容さや大らかさが失われてきていることの
証左であるような気がしないでもないからだ。
もはや死語と化した“四月バカ”の今日、
今年も同じことを思い出しながらそんなことを考えた。
営業マンのF川さん、アシスタントのH田さん、あのときはゴメン。