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『マネジリアル・グリッド』 。
前回の続きということで、今回は“9・1型”リーダーについて。

“9・1型”のリーダーはどのようなタイプなのか?
代表的な人物として昔は“織田信長”がよく挙げられていた。

なるほど、彼が遺した歴史的事業と彼の“人”に対する酷薄なまでの
仕打ちの数々とを対比させてみると、彼ほど“9・1型”リーダーを
説明するのにもってこいの人物はいないかもしれない。

研修を通して数多くのリーダーに接してきた私たちの印象を言えば、
マネジリアル・グリッドの理想型である“9・9型(理想型)”リーダーは、
そのベースに必ずと言って良いほど“9・1型”の傾向を持っている。

マネジリアル・グリッドにおける“9・1型”リーダーは、
“9・9型(理想型)”リーダー候補の最右翼と呼んでも良い存在である。
ただ現代の“9・1型”リーダーがおしなべて“織田信長タイプ”か?と言えば、
当の本人は喜ぶかもしれないが、それは織田信長に対して少々失礼であろう。
そこまで“9・1型”に徹し切れる御仁にそうはお目にかかれない。

では、現代の“9・1型”リーダーにはどんな特徴があるのだろう?
以下にいくつか挙げてみる。

(1) 業績に対する感度が高く、業績達成への責任感も強い
(2) プロセスよりも結果を重視する
(3) 好き嫌い、特に人に対する好き嫌いがはっきりしている
(4) 他人(特に部下)の話に耳を傾けられない
(5) 他人(特に部下)の欠点を探すのが上手い
(6) 指示・命令や指導中心で他人(特に部下)を動かそうとする
(7) 他人(特に部下)に対して「なぜ?」を問いたがる
(8) 部下を褒められない、褒めるにしてもわざとらしい
(9) 自分好みの部下に育てようとする
(10)上役に対しては原則イエスマンではあるが、自分が好ましく
   思わない上役に対しては抵抗することで存在感を示そうとする
   
業績感度が高く責任感が強いのがこのタイプの美点である。
そのため上役からの信頼感は総じて高い。しかし、部下の人間性や
自主性を重んじないという偏りがある(あるいは周囲からそのように
見られている)ために、本人は業績達成のために発したつもりの言動も、
部下からは“自分の手柄を追い求めている”というように見られたり、
パワハラまがいの言動に受け取られたりする傾向がある。

次にこのタイプの自己変革ポイントを挙げてみる。

(1) 部下の自主性を引き出して最大限の力を発揮させることこそが、
   リーダー最大の責任であると認識し、その責任と真摯に向き合う
(2) 結果の良し悪しだけではなくプロセスにも目を向ける
(3) 部下にも言い分がある。部下の立場に立って物事を考える癖をつける
(4) 部下の存在に関心を示し、彼らの話を傾聴する姿勢を身につける
(5) 美点尊重の精神で他人の良い点に目を向ける癖をつける
(6) 自らの成功体験にこだわらない。部下には部下のやり方があると心得る
(7) 自らは“Why?”を部下に説明し、部下には“Why?”を尋ねない
(8) 部下を“その気にさせる”ことが部下育成の要諦と心得る
(9) 自らの思いを押しつけるのではなく、部下の思いを引き出して
   共有する姿勢を示す
(10)上役への不平不満を周囲に表明しない

“9・1型”リーダーの多くは“負けず嫌い”である。
ゆえに、他人から何か言われて自らを変えようとすることはまずない。
けれども自ら気づきさえすれば、自らを果断に変革することも厭わない。