2010年の読書、最初の長編が
『真田太平記(文庫全12巻)』。
昨年『仕掛人・藤枝梅安シリーズ』に
はまって以来の池波作品だ。
文庫で12巻と短くはない小説なれど、
そこは池波正太郎。長さを感じさせない
筆さばきで一気に読み切ってしまった。
良くできた小説である。
『真田太平記(文庫全12巻)』。
昨年『仕掛人・藤枝梅安シリーズ』に
はまって以来の池波作品だ。
文庫で12巻と短くはない小説なれど、
そこは池波正太郎。長さを感じさせない
筆さばきで一気に読み切ってしまった。
良くできた小説である。
戦国時代、信州の小大名にすぎなかった真田家。
この物語はその真田家が、激動の戦国末期から関ヶ原を経て
江戸幕府二代将軍・秀忠の治世に至るまでをいかに生き抜いたか、
主人公である真田昌幸とその息子である信幸・幸村の兄弟を軸に
実在・虚構を交え魅力的な登場人物たちが織りなす歴史物語だ。
この小説の魅力はなんと言っても、真田家に仕える“草の者”と
彼らと敵対する甲賀忍びたちとの生死をかけた暗闘である。
その中でも“草の者”の女忍びである“お江”の活躍と存在は、
この小説のハイライトと言っても良い。
ちなみに『真田太平記』はNHKでドラマ化(1985-1986)されている。
その際に“お江”を演じていたのが元タカラジェンヌの“遥くらら”さん。
当時18歳だった私は、このドラマが池波正太郎さんの小説が原作である
ことも知らず、遥くららさんの魅力にクラクラしつつテレビを見ていた。
小説を読みながらそんなことを思い出して、
“そう言えば、遥くららさんを最近見かけないなぁ”と調べてみると、
結婚を機に芸能界からは引退して現在は主婦業をされているとのこと。
小説で真田太平記熱が再燃した今、当時の彼女の姿を再び見たくなり、
かなり値は張るものの、ドラマ版・真田太平記のDVDを購入しようか
どうかをかなり真剣に悩んでしまっている。
気がつけば、遙くららさんネタになってしまった。
小説に話を戻すと、真田太平記の魅力は“お江”だけではない。
歴史の勉強にももってこいの参考書となるのも良い。
なんとなれば、日本史でおそらく最もメジャーな時代であろう
信長・秀吉・家康の時代がかなり史実に忠実に描かれているからだ。
史実に忠実であると言えば、一般に司馬作品がそうであるとする向きも
あると聞くのだけれども、池波作品もどうしてどうして。
『真田太平記』を読めば、この小説を書くにあたって池波正太郎氏が
丹念に史実を調べ上げたであろうことが容易に想像できると思う。
歴史小説好きでまだ手に取っていない方がいらっしゃれば、
是非一読をお勧めする出色の歴史スペクタクル小説である。
この物語はその真田家が、激動の戦国末期から関ヶ原を経て
江戸幕府二代将軍・秀忠の治世に至るまでをいかに生き抜いたか、
主人公である真田昌幸とその息子である信幸・幸村の兄弟を軸に
実在・虚構を交え魅力的な登場人物たちが織りなす歴史物語だ。
この小説の魅力はなんと言っても、真田家に仕える“草の者”と
彼らと敵対する甲賀忍びたちとの生死をかけた暗闘である。
その中でも“草の者”の女忍びである“お江”の活躍と存在は、
この小説のハイライトと言っても良い。
ちなみに『真田太平記』はNHKでドラマ化(1985-1986)されている。
その際に“お江”を演じていたのが元タカラジェンヌの“遥くらら”さん。
当時18歳だった私は、このドラマが池波正太郎さんの小説が原作である
ことも知らず、遥くららさんの魅力にクラクラしつつテレビを見ていた。
小説を読みながらそんなことを思い出して、
“そう言えば、遥くららさんを最近見かけないなぁ”と調べてみると、
結婚を機に芸能界からは引退して現在は主婦業をされているとのこと。
小説で真田太平記熱が再燃した今、当時の彼女の姿を再び見たくなり、
かなり値は張るものの、ドラマ版・真田太平記のDVDを購入しようか
どうかをかなり真剣に悩んでしまっている。
気がつけば、遙くららさんネタになってしまった。
小説に話を戻すと、真田太平記の魅力は“お江”だけではない。
歴史の勉強にももってこいの参考書となるのも良い。
なんとなれば、日本史でおそらく最もメジャーな時代であろう
信長・秀吉・家康の時代がかなり史実に忠実に描かれているからだ。
史実に忠実であると言えば、一般に司馬作品がそうであるとする向きも
あると聞くのだけれども、池波作品もどうしてどうして。
『真田太平記』を読めば、この小説を書くにあたって池波正太郎氏が
丹念に史実を調べ上げたであろうことが容易に想像できると思う。
歴史小説好きでまだ手に取っていない方がいらっしゃれば、
是非一読をお勧めする出色の歴史スペクタクル小説である。