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世の中、何とも明るいニュースに乏しい。

その大半はメディアによってもたらされるものではあるが、
実際、営業や研修といった私たちの仕事場で出会うお客様から
もたらされるニュースも、明るい話とは程遠いものが増えてきている。

中でも、私たちにとってインパクトの大きなニュースは、
「経費削減の大号令が出まして(研修費用が)…」というもの。
大手企業ほど、そのような傾向が見られるようになってきているようだ。

何も愚痴を投稿しようという訳ではない。
こんな時だからこそ、組織には“動き”が求められるという話である。

一般に、人は先行きへの不安が大きい時ほど立ち止まる傾向にあるようだ。

「私はこのままで良いのだろうか?」
「私たちの組織のやり方はこれで良いのだろうか?」
「この会社にこのまま居続けて良いことがあるだろうか?」

色々なことを思い煩い、ややもすると気力すら失ってしまいがちになる。
もちろん、考えるのが良くないことだ、などと申し上げるつもりはない。

時には立ち止まって、自分や自分たちの立ち位置を確認することは、
良い仕事をし続けていく上で、極めて重要なプロセスだと思う。問題なのは、
立ち止まったままで、何らの意思決定も下せない状態になってしまうことだ。

決めなければ動けない、動かないと状況はますます悪くなる、
悩みはますます深くなる、そんな悪循環に陥った経験はないだろうか。
この悪循環を断ち切る最も単純な方法が、決める、動く、である。

私自身のつたない経験においても、先行きへの不安が大きい時ほど、
しゃにむに動き回ることで、活路が開けたということが少なくない。
何をやっても売れない時は、たくさんの顧客を訪問することで、
好循環へのきっかけが掴めたりしたものだ。

営業マネージャーだった時も然り。
手詰まりと感じる時こそ、部下を動かす、自らも動く。
立ち止まっているよりも、動きをつくる方が上手くいったように思う。

最後に、3年前にエントリーした『3匹のカエル』の話を、
あらためて転記しておく。
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楽天型、悲観型、現実型のカエルがミルクの中で溺れかけた。

楽天ガエルは、「なんとかなるさ」と何もしないでいるうちに溺れ死んだ。

悲観ガエルは、「どうしようもない」と諦めてしまって溺れ死んだ。

現実ガエルは、「とにかく何とかしなくちゃ」とバタバタもがいているうちに、
なんと足元がバターになりそれを踏み台にしてミルクの中から脱出を果たした。
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