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『管理職は“勘”が命!』

こんなことを言ってしまうと多くの方から、
「今さら何を言い出すのか!“KKD(勘・経験・度胸)”で
 管理職が務まったのは、せいぜい昭和までじゃないのか?」
などと、お叱りを受けてしまうかもしれない。

もちろん、常日頃から“考えなし・行き当たりばったり”の“山勘”に
頼った意思決定を下すような管理職なら、私もごめん被りたい。

ここで言う“勘”を、敢えて定義しようとするならば、
主に私たちの目や耳から入ってくる情報以外の情報を掴む力、
乱暴に言ってしまえば、“空気を読む力”という表現が近いかもしれない。

この力が乏しい管理職を今風の言葉を借用すると、
さしずめ、『KY(空気が読めない)管理職』とでもなろうか。

ともかくも、この力を具体的に説明するのはなかなか難しい。
しかしながら、管理職に求められる力としての“勘”を考えてみると、
大体、次の3つの力にまとめることができると思う。

(1)ビジネスの勘[先の見通しを読む力]
   −例えば、先行きをいつも読み間違え、打つ手打つ手が
     ことごとく外れる管理職では責任など果たせない
        
(2)人間心理の勘[他人の感情を読む力]
   −例えば、管理職が一人ひとりの部下の感情に“音痴”では、
    組織を束ねることなど望むべくもない
    
(3)集団心理の勘[組織の感情を読む力]
   −例えば、職場全体がどんな雰囲気にあるのかを掴めなければ、
     文字通り“KY管理職”などと陰口を叩かれてしまう

これら3つの力は、本を読んだり、研修などを受けたりすることで、
セオリー自体は理解できると思う。されど、これらの力を実践の場で
遺憾なく発揮できるか、となると話は全く別だ。
だからこそ、管理職には“勘の良さ”が求められるとも言える。

管理職たる者、同じ“KY”でも、
『KY(勘が良い)管理職』と呼ばれたいものだ。