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先日、あるお客様企業の管理職研修で訪れた研修会場は、
携帯電話が通じない施設だった。

意外に思われる方もいらっしゃるかもしれないが、
実は、このようなことは決して珍しいことではない。

主に宿泊を伴う合宿形態の研修では、研修受講者を半ば強制的に
缶詰状態とするために、敢えて、携帯電話が使えない環境下で
研修を実施しようとする企業が少なくはないのだ。

そのような、いわゆる“圏外”で実施される研修は、
受講者にいくつかの貴重な気づきをもたらす場合がある。

多くの受講者が気づくのは、
「携帯電話が使えないと、不安な気持ちになる」ということ。
裏を返せば、普段、それだけ携帯電話やPCネットワークに
依存して仕事をしているということだろう。

管理職研修の場合は、その傾向が特に顕著である。
中には、休憩の度に公衆電話で部下に連絡を取ろうとする方もいる。
しかし、そのような管理職も、圏外での研修が二日間も続くと、
新たな気づきを得ることがある。

それは、管理職である自分がそれほどこまめに連絡をしなくても、
業務に大きな支障をきたすことはまずないということだ。
そして、今までの自分は必要以上に部下たちを構い過ぎていたのでは?
という気づきに至るのである。

圏外での管理職研修を終えると、
晴れ晴れとした顔で「これからは部下の仕事を盗らないようにします!」
とおっしゃる方が多いことを考えれば、管理職研修を実施するなら、
携帯電話が通じない会場を選択するのも検討に値することだと思う。