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昨今は、お客様先でパワーポイントを利用したプレゼンテーションを
実施する営業マンや、商談時のメモをその場で、パソコンに入力する
営業マンが珍しくない。私自身も、IT業界に身を置いていた時分は、
ノートPCを開いて商談に臨んだことが少なからずある。

自身の経験から言っても、商談時にノートPCを利用する効用は決して
小さくない。お客様にとって“わかりやすく”“インパクト大きい”
プレゼンテーションを実施することができるし、また、商談メモを
その場でノートPCに入力しておけば、商談後に発生する種々のデータ
(報告書・提案書など)作成の作業効率を上げることもできる。従って
私自身、商談時にノートPCを開くこと自体を否定するものではない。

されど、顧客の面前でノートPCを開く際にはそれなりのマナーがあろう。
特に、プレゼン以外でノートPCを利用する際には注意が必要だと思う。

先日、当社にお見えになった営業マンがいい例(?)だ。

ご提案いただいた内容に対して私が質問をしたところ、彼はバッグから
やおらノートPCを取り出し、何やら操作をし始めた。後でわかったこと
なのだが、彼は私が怪訝そうな顔をしているのを尻目に、自社サイトで
サービス情報を調べていたのだ。私の質問に答えるでもなく、ちょっと
調べても良いですか?の断りもなく、である。自社の商品やサービスに
関する知識が不足しているのは、“百歩譲って”大目にみたとしても、
こちらを無視するような態度はおよそ感心できるものではない。

ここまで極端なケースは、それほど多くはないはずである。しかし、
商談時にノートPCを利用する営業マンには、是非注意をしてほしい。
お客様先でノートPCを利用する際には、まず利用目的を述べ、お客様に
「パソコンを利用しても良いですか?」との断りを入れるべきであろう。

また、パソコンを開いて操作を始めれば、お客様の表情や態度に対する
感度がどうしても鈍くなる。お客様の表情を見ることもなく、商談メモを
取るために、ひたすらキーボードを叩いている、というようなことだけは、
くれぐれもないようにしてもらいたいものである。