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子曰く、
吾れ十有五にして学に志ざす。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳従(したが)う。
七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず。

孔子の「論語(為政)」で有名な言葉である。
この国で 40歳を“不惑”、50歳を“知命”などと呼ぶのも、
およそ2,500年も昔に、孔子が語ったとされるこの言葉に由来する。

平均寿命が延びた現代では、
プラス10歳くらいでこの言葉を考えるのがちょうど良い、
などという説も耳にする。それでも、孔子は73歳で没したらしいことから
考えれば、この言葉を現代日本人男性の人生になぞらえてもおかしくはない。

孔子様と比較するのも甚だおこがましい限りだが、
40歳になって“何かに惑わなくなったか”少し考えてみた。

結論から言えば、年齢を重ねるにつれ“惑う”ことが増えている。
20代〜30代半ばの方が“迷い”はなかった。大なり小なりの選択肢を
選ぶにあたっても“思い切り”があった。今は一つのことを決めるのにも、
あれやこれやと思い悩むことの方が多い。“四十にして惑う”である。

しかし、よくよく考えてみると惑わなくなったこともある。
それは「やっていくしかない」という覚悟のようなものである。
その点だけは、気持ちがフラフラすることはなくなったかもしれない。

“知命”まで、あと10年。
はたして“天命”とやらを知ることができるだろうか?