Q.私は、パーソナリティが地味でリーダーとしての「華」がないとよく言われます。
  今後、管理職としてリーダーシップを発揮していく上で、人間的な魅力を向上させて
  いきたいのですが、どうすれば良いでしょうか?

管理職にリーダーとしての「華」が必要かと言えば、そんなことはありません。
昨日ご紹介した通り、管理職のリーダーシップには卓越した指導力や統率力、
強烈な個性や誰からも愛される人柄は必ずしも必要ではないのです。

管理職のリーダーシップには、そのような管理職のパーソナリティに起因する魅力よりも、
部下メンバーが信頼を寄せることができる言動を示し続けることこそ重要であると言えます。
けれども、それではご質問への答えとはなりませんので、昨日ご紹介したイ
「人を惹き付ける人間的魅力を持っていること」の項目についてご説明をすることで
回答といたしましょう。

管理職のリーダーシップは、部下メンバーの評価の上に成り立っている
というのはこの項目でも変わりません。ですので、部下メンバーの立場に立って、
どのような管理職に人間的な魅力を感じるかという観点で見ていくことにします。

まず、第一に「業績で勝ち続けていること」が挙げられそうです。
いつも目標を達成している管理職には、たとえそのパーソナリティに問題や物足りなさ
があったとしても部下メンバーはついていくものです。それは、その管理職の下で
頑張って働いていれば“自分も成長できそうだ”“何か良いことがありそうだ”
などの明るい展望を抱きやすくなるからに他なりません。
“勝ち癖”を持っている管理職には人間的な魅力があると言えるでしょう。

次に、「公平であること」があります。ここで言う「公平であること」とは、
特に部下の評価に対して“しっかり”と差を付けることができるということです。
頑張った部下を高く評価し、そうでない部下とは差を付けることができる。
そのような管理職の下であれば、部下メンバーは安心して働けるでしょう。

事なかれ主義で評価もあいまいにしか示さない、あるいは、逆にえこひいきと
映るような評価を示す管理職に、部下メンバーは人間的な魅力を感じることはありません。
信賞必罰の姿勢を崩さないことが「公平であること」の大切なポイントです。

そして、部下メンバーに対する人間観に「美点尊重の精神が貫かれていること」も重要です。
あれもダメ、これもダメという減点主義の管理職に、部下メンバーの大半は
ついていきません。部下メンバーの良いところを見つけてあげて、
そこを伸ばす姿勢に貫かれた管理職には人間的な魅力があると言えそうです。

最後に「私心淡泊であること」が挙げられます。「私心淡泊」を今風に表現すれば
「自己チュー(自己中心的)ではない」ということになるでしょう。
管理職の自己中心的な言動は、部下メンバーを最も幻滅させるものです。
例えば、会社の経費で私的な飲み食いを繰り返すような管理職、
部下の手柄を自分の手柄として上役にアピールする管理職、
これらの管理職(最近はあまり見かけられなくなっているとは思いますが)に
人間的な魅力は皆無です。

また、最近は管理職の「時間の使い方」もリーダーの私心を測る基準となってきています。
昨今は管理職がプレイングマネージャーであることも多く、
自分が抱える業務にばかり時間を費やしていると、「ウチの上司は自己チューだ」
ということになってしまいそうです。

さて、上記のいずれも「華」を感じさせる人間的な魅力には結びつかない
と思われるかもしれません。しかし、これらのことが貫かれている管理職であれば、
部下メンバーはあなたのことを「華」のあるリーダーだ、と感じるようになるはずです。