ホワイトカラーエグゼンプションという言葉が、
メディアに登場してから、様々なご意見を聞く。

賛否はあるが、私は現場や経営者たちは
“総じて冷静だ”と感じている。

実際の職場を考えてみれば、時間だけではかることの
できない仕事がほとんどである。
もともとそんな中で、残業禁止と言われても…
と言う声も少なくはない。

特に管理職一歩手前のリーダー的な存在(昔の係長
いったところだろうか)からしてみれば、仕事を進めるため、
メンバーを育成するため、充分なコミュニケーションを
取りたいと思っている。

そんな思いとはうらはらに、事務作業も多く、高い業績責任も
持っているリーダーは定時で仕事を終えるため、必死で
パソコンに向かってやっとのことという状態。
雑談はもちろん、最低限のコミュニケーションさえ
ままならない。

これでは、業績を上げる核となり、後輩の規範となる、
働き盛りの彼らが疲弊してしまうことも仕方ない。

そんな彼らからすれば、時間管理くらい自分の裁量で
“良い仕事”をさせてくれと思うのは当たり前だろう。

ホワイトカラーエグゼンプションが良い制度となるか
悪い制度となるかは運用する組織による。
私は、その他現在の日本の状況を鑑みても、
有意義に利用したいと思っているが、皆様はいかがか。