昨日の朝、
マンション設備の定期点検でやってきたサービスマンに辟易してしまった。

礼儀やマナーがなっていない、というわけではない。
とにかく説明が大好きなのである。

チャイムで起こされた私は下着姿のまま。かてて加えて、
生理現象をもよおしていたのを堪えつつ、お説を賜った。

「お風呂のリモコン操作のポイントは2つあります!」
「給湯器のエラーでこの番号とこの番号が出たらすぐ呼んでください!」
「床暖房のセンサーそばに炊飯器がありますね。
 炊飯器を利用されている際のご注意ポイントは3つあります!」・・・

さすがに専門家、よくご存じでいらっしゃる。
しかも、プレゼンテーターとしてはまずまずの語り口。
けれども私は膀胱が破裂しそうなのである。様子を察してくださいませ!

「他にわからないことはありますか?」とサービスマン氏。
ほーっ。やっと解放か、と思う間もなく、

サ氏:「そう言えば、換気扇はいつもまわしていますか?」とのご質問。

私  :「大体まわしていますけど・・・」
サ氏:「それではですね、これとこれに注意してください。
    これのお手入れは・・・(5分ほど演説)」

この後、「他には何かないですか?」と三回聞かれた。
その都度、「何もありません」と答えたのだが、
三度、プラスアルファのご説明をいただく羽目となった。

軟禁から解放されたのは約30分後。サービスマン氏は、
年間保守契約の案内まで済ませ、颯爽と去っていった。

このご時世、こと安全にかかわる商品を扱っていると、
説明責任を果たすことが極めて重要なのであろう。

もちろん、きちんとご説明いただきたいものではあるが、是非、
顧客への配慮、特に感情への配慮も怠りなきようしていただきたいものである。