メモを取るな、頂いた名刺を机の上に並べるなんてもってのほか…
最近の新人研修やビジネスマナー研修を受けている方々からすると
びっくりするようなマナーがセオリーだった時代がある。

メモを取らずとも上役やお客様の言っていることは全部覚えなくては
失礼であるだとか、名刺を並べずとも頂いた瞬間にお名前、部署、役職
くらいは頭にたたき込めであるとか。

もちろん、昨今では旧来のマナーでは無理が出てくることも多いため、
少しずつ許容され、今のようなスタイルになったのだと推察できる。

お客様が何人いらっしゃろうが、順番通りお名刺を並べ、見比べながら
お話ができる現代の営業マンは非常に恵まれている。
逆にかつての営業マン達は、現代よりもそれぞれの商談が
真剣勝負であっただろうと想像できる。

メモをしたことをメモするなどという笑い話もあるが、メモをしたために
安心して忘れてしまったということも良くある話。
実践は難しいけれど、近年のビジネスマンも、かつての営業マンくらいの
腹づもりで名刺交換に望むような意識は持つべきかもしれない。