“組織は人なり、教育は重要だ”と言われるが、
不景気ともなると、真っ先に削減されるのが研修や社員教育の経費である。

特に、管理職を対象とした研修は先送りされる傾向にある。
業績に直結しないと判断されることが多いからであろうか?

けれども、ここ最近、状況が確実に変化してきていることを実感する。
私どもにも、管理職向け、特に上位層の管理職向けの研修企画の
ご相談をいただくことが増えている。大いに喜ばしいことである。

ただ、研修業界に長く身を置く先輩社員に話を聞くと、
喜んでばかりもいられない現在の管理職の姿があると言う。

それは、当の管理者が研修に出る時間が無いほど忙しいということである。

世を見渡せば、ほとんどがプレイングマネージャーという時代…
研修を企画しようにも、管理職の業務を二日間もストップできない!と、
現場から切実な声が上がって、企画がストップしてしまうことも稀ではない。
上位役職者になればなるほど、その傾向が強いようである。

さきの先輩社員曰く、バブル崩壊にいたる頃までは、多忙な上位役職者は、
“部下に仕事を任せられない無能な管理職”と判断される会社すらあったそうだ。

いつから日本のリーダー達はこんなにも忙しくなったのだろうか?