大先輩方のお話を伺うと、日本のビジネスシーンの古き良き時代を
感じるお話が多々ある。

特に営業畑の方などは、武勇伝のようなお話も多い。
新人の頃に、大企業の社長にアポイントをお願いしたら、快く受けてもらえ、
それから何十年も公私ともにおつきあいしたとか、商談に行って、少し雑談を
したら気に入ったと言われ、商品の説明もなく決めていただいたとか…

現在よりも、昔の方が非常に強いリーダーシップを発揮される
経営者の方などが多かったように思う。
裏付けや理屈よりも直感や人で動くことができる、突き抜けたリーダー。

しかし、昨今はグローバルな競争の中で、回り道もできなければ、
小さな失敗が命取りになるようなビジネスを営む企業も少なくない。

慎重に、より確実な道を選択しなければならない。
かつてのような豪傑リーダーが、力を発揮できない世になっている。

しかし、そんな時代だからこそ、人の心を突き動かすような、豪傑リーダーの
強い意志が、机上の空論よりも強い推進力を持つことがあるということを
あらためて認識する。

もちろん、強いリーダーシップを発揮する方は、裸の王様にならない為に
自分を律する強い心も持ち合わせていなければ、強いネガティブパワーを
生み出してしまうということも忘れてはならない。