メルマガ「ユニゾンTOPICS Vol.17」掲載記事
「リーダーシップの“へそ”〜明るく、しばしば、傾聴する〜」を掲載します。
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前回のメルマガでは、上司と部下との関係には親密感が欠かせないものである、
そして、親密感をはぐくむために、
まずは上司から部下に対話をしかけることが要諦である、とご紹介した。

では実際、どのように部下と対話をすれば良いのか?
今回は、部下との対話における基本的な3つのポイントをご紹介する。

まずは、「明るく」対話をすること。

これは、何にも増して重要なポイントである。
仕事柄、管理職研修の場で、部下から報告が上がってこない、
と悩む管理職にお目にかかる機会がある。

そのような方に、部下との対話を想定したロールプレイングを実施していただくと、
総じて対話の雰囲気が暗いことに気づく。

表情や声のトーンが何となく暗いというだけではなく、
目線すら合わせないような上司から、自分は好感を持たれているなどと、
部下は思わないはずである。

次に、対話の頻度である。「しばしば」対話をすることが必要である。

上司が対話をしかける場面で最も多いのが、仕事や業務の進捗チェックの場であろう。
しかし、部下との対話のほとんどがチェックに充てられているとしたら、
それは大変危険な状態であると言える。

「○○君、△△の件なんだけどさぁ・・・」
呼びつけるにしろ、部下の席に出向くにしろ、
上司が話しかけてくる時は決まってチェックを受ける時。
そう部下が身構えるような雰囲気は、つくるべきではない。
雑談も含め、「しばしば」声をかけることが欠かせないのである。

そして最後は、「傾聴」である。

手垢の付いた言葉ではあるが、それだけ「傾聴」することが難しいとも言える。
私たちの管理職研修では、
「三割しゃべって七割きく」を実践するようにお勧めしている。
にもかかわらず、ロールプレイングを拝見すると
「相づち打たせて九割しゃべる」タイプの管理職が非常に多い。

かてて加えて、部下の話を「聴く」のではなく、
「訊く(尋問する)」ような質問をしてしまうのである。
これでは、部下の心は貝のように閉じてしまう。
部下の話を「聴く」のは難しい。改めて、肝に銘じておく必要がある。

以上、3つのポイント
「明るく、しばしば、傾聴する」を簡単にご紹介した。
いずれも、ごく基本的なことである。
しかし、部下が話をしやすい雰囲気をつくるためには、極めて重要なポイントでもある。

管理職としてのリーダーシップのあり方や、部下との対話を見直したい方は、
是非、弊社のMIP(統合対話力強化研修)公開コースへのご参加をお勧めする。