「べっくしょい!!」

向かいのホームでサラリーマンがくしゃみをしました。
吹き飛ばされたしぶきを目の当たりにして、
飛沫感染の凄まじさに思いを巡らせると同時に、
常日頃から感じていた疑問が頭をもたげました。

“なぜ、口に手をあてがわないんだろう?”

私は、人前で“くしゃみ”や“あくび”をすることに
さして頓着しない人が、徐々に増えていると踏んでいます。
これは年齢や性差に関わりがない現象のようです。

うら若き女性のあられもないあくび姿を目撃した経験は
枚挙にいとまがありませんし、紳士然とした初老のサラリーマンに
背後からくしゃみのシャワーを浴びせかけられたこともあります。

ちょっと手をあてがえば済むことなのに、それをしない。
未知の他人に対して関心を払わない人が増えているのか、はたまた、
くしゃみやあくびをする時に手をあてがう習慣がないのか、それを
教えてもらったことがないのか、定かではありません。

しかし私は、くしゃみやあくびをする時、口に手をあてがうことは
最低限のエチケットだと思っています。

私は神経質なのでしょうか?