異なる文化や価値観を持つ人とのコミュニケーションは、
自分の見聞や視野を広げてくれるものです。それのみならず、
コミュニケーション能力を磨く意味でも有効です。

英会話教室に通ったお陰で、
会社の上司や同僚とのコミュニケーションが苦にならなくなった、
と話していた友人がいます。

彼によれば、自発的、かつ積極的に話題を探し、
自分から話そうとしなければ英会話は上達しない。
英会話を通じてコミュニケーションのツボを掴んだようで、
思いがけない収穫があった、と話していました。

異文化コミュニケーションの効用とでも言えるでしょう。

異文化コミュニケーションとは、
何も外国人とのコミュニケーションばかりを指すものではありません。
文字通り、異なる文化を持っている人とのコミュニケーションと考えれば、
同じ日本人でも異なる世代間のコミュニケーションは、
異文化コミュニケーションと言えるのではないでしょうか。

その意味において、当社は、20歳代〜60歳代まで取り揃えた(?)
異文化コミュニケーション道場のような職場です。

そんな我が職場を観察すると、世代間の価値観の違いは、
素直に受け入れがたい傾向があるように見受けられます。

相手が外国人であれば、「そういう見方もあるのか!」
と異なる価値観の存在を認められるところ、
なまじ、同じ日本人であるがゆえにバイアスがかかってしまう。

ところが、それぞれの世代の常識や価値観の違いは、
一般に想像される以上に、異なっているように感じます。
それぞれの世代には、その世代が持つ固有文化があるのです。

年の離れた上司や部下に対して、
「何を考えているのかわからない・・・」とお嘆きの諸氏、
異文化に触れる意識を持って、自分から胸襟を開くことをお薦めします。
お互いの理解が深まり、コミュニケーション能力も向上すること請け合いです。