
「ロシアは今日も荒れ模様」。
中でも、エリツィン元大統領が訪日した際の
酔いどれっぷりの描写は秀逸でした。
馴染みが薄い“かの国”に親しみを感じること請け合い。
私は、米国流の価値観にすっかり飼い慣らされて(?)
しまっている自分に気づきました。

二冊目は米原さんの代表作の一つ「魔女の1ダース」。
真面目に紹介すれば・・・
〜正義と常識に冷や水を浴びせる13章〜と副題にある通り、
我々が持っている価値観は恐ろしく一面的なものある、
そのことを様々なケーススタディ(?)によって、
浮かび上がらせてくれます。
他方、本音で紹介すれば・・・シモネタが面白すぎます。
以前ご紹介した「ヤキ×××」もこの本に紹介されていました。
両書とも「軽妙洒脱」と表現するよりは「抱腹絶倒」に近い。
「ロシアは・・・」のエリツィンのくだりも、「魔女の・・・」のシモネタも、
通勤途中に読むべきものではありません。
不覚にも、私は何度か電車内で吹き出してしまい、
周囲から怪しみの目で見られてしまいました。
特に、元気が出ない時にお薦めの二冊です。
やっと手に取った「ダ・ヴィンチ・コード」を読了次第、
他の作品も読んでみようと思っています。