顧客第一なのか、顧客中心なのか、
顧客へ貢献する意識があれば言葉は問題ではないのでは?
先日、そんな内容で記事を投稿しました。今回はその続きです。

顧客へ貢献する意識に関していつも思い出すこと。

それは、私が社会人になったばかりの頃、
新入社員研修で見た「てんびんの唄」というビデオ教材です。

内容を簡単に紹介すると・・・
(随分と前に見たものなので内容は正確でないかもしれません)

家業を営む父親が、学校を卒業したばかりの息子(主人公)に、
ありふれた「鍋ぶた」の行商を命じます。

息子はいやいや行商に出るようになります。しかも売り物は、
ごくありふれた、およそ商品価値の乏しい「鍋ぶた」です。
主人公は、来る日も来る日も足を棒にして売り歩きますが、
まったく売れません。

「こんなものは売れるはずがない!
 どうして父さんは僕にこんなことをさせるのか!」
 
腐って諦めかけたときに、賢い息子は気づくのです。

“売らんかな、の意識では売れるはずがない!”

そして、息子は鍋ぶたの行商とはおよそ関わりのない、
けれども他人様の役に立つことを考えて実行していきます。
そして、まるで売れなかった鍋ぶたも・・・。

と、かなりベタな内容です。

しかし、この「てんびんの唄」は
ビジネスの本質を端的に表現しているのだと思います。

他人様が喜んでくれることをすれば、結果的にそれが商売となる。
そして、他人の喜びを、素直に嬉しいと感じることのできる人が、
真のビジネスマンなのでしょう。