unison2 の投稿を受けて。

“「顧客第一主義」は自分本位の考え方であり、捨てた方がいい。
  私たちは、顧客を中心に捉える「顧客中心主義」である”
 
松井証券の松井道夫社長が、
そのようなことを話していた記事を見かけたことがあります。

「第一」と「中心」とでは何が違うのか?

ここ数年、ステークホルダーなる言葉が定着してきています。
企業の利害関係者。例えば、株主に代表される投資家、顧客や取引先、
従業員やその家族、債権者、地域社会や国際社会など。
いずれも企業が存続するために貢献を求められる関係者です。

そのステークホルダーの中で最も重要なのは誰なのか?
松井社長は、顧客をステークホルダーの一要素として順位づけする意識に対して、
もの申したかったのではないでしょうか。

ビジネスとは、顧客への貢献があって初めて成り立つものだ。
その信念が言葉となったものであると、私は理解しています。

私自身は、「顧客第一」であろうが「顧客中心」であろうが、
表現する言葉に対して思い入れはありません。

仮に、「顧客第一主義」という理念を掲げている企業でも、
そこで働く多くの従業員に、
顧客への貢献という意識が浸透してさえしていれば、
それは素晴らしい企業であると言っていいと思っています。

顧客へ貢献する意識に関しては、いつも思い出すことがあります。
その話題は、来週触れてみようと思います。