(unison3)

弊社がご提供する診断サービスの一つに
「BSS(ビジネス人成長診断)」というものがある。

「診断ツール」と言ってしまえばそれまでだが、
ところがどっこい、これが意外と当たる。

単にご本人の長所・短所を指摘するだけでなく、
「業績を上げるための個人における成長の方向性を示唆する」という
明確な目的を持っている点が一般的な診断にはない特長だ。

先日、ある研修会で一人の営業マンの方から
この「BSS」の診断結果についてご相談をいただいた。

その方は人一倍責任感が強く、宣言した数値は必ずやり遂げる、
上司なら絶対に手放したくないタイプ。

さぞかし自信に満ちておられるのかと思いきや、
自分自身の存在価値の容認や、自分に対する信頼感を現す
「自己受容性」という項目に他の項目と比較して低い数値が出た。

我々はこの数値に少々驚いたが、ご本人は特に違和感を持たれていないご様子。
むしろこれまでは「謙遜」を美徳とする生き方をしてきただけに、
変わりたいとは思うが正直言って変われる自信がない、
というのがご相談の内容だった。

実は私自身にも同じような傾向があるだけに
「そうは言っても・・・」という気持ちは痛いほどよく分かる。

ただ、大切なのはそういった自分を一旦は「受容」した上で、
自分自身を本気で変えようと意識して、
先ずはできることからコツコツと、しかも継続して取り組むこと。

このような心構えがあるのとないのとでは
数ヶ月後の結果が明らかに異なるということだ。

「意識が行動をつくり、行動が習慣をつくり、習慣が人格をつくり、人格が運命をつくる」
私自身への戒めの意味も含め、常に高い目標へ向かって共に勇気を持って
「一歩前に」踏み出して行きたいものである。