以前、どなたかに聞いた話。

オセロか何かの世界大会で、主催者の日本人スタッフが、
大会に参加する人の名前を満場に紹介し始めました。

A様、B様、C様・・・と氏名に”様”を付けて紹介していたところ、
海外からの参加者がこのスタッフに注意をしました。
「みんなに“様”を付けるなら省略して名前だけでいいと思う。
そこに使う時間が非効率だ」と。

日本人は礼儀を重んじる。

年賀状も同じである。
e-メールで新年の挨拶をしても、伝わる文字は同じである。
それでも、忙しい師走に準備をして非効率にハガキで新年の挨拶をする。

e-メールは効率の良い便利なツールだ。
手が空いた時に確認できるので、電話の様に作業を中断されることもなく、
郵送の様に時間がかからず瞬時に連絡できる。

効率性を求めたe-メールという連絡手段なのだから、
用件だけを記せばいいと考えることもできるが、
それでも私としては、礼儀を尽くしたいと思う。

しかし、世代や業種・業界によって、
e-メールの作法に関する認識が異なるようである。

書き方においては、
挨拶文が邪魔だと注意されることもあれば、
逆に用件だけで失礼だとお叱りを受けることもある。

連絡する内容においては、
e-メールでこのような連絡をするなとお怒りを買ったり、
電話をかけるとこの程度の連絡ならメールを入れておいてくれと
ぞんざいに電話を切られてしまったり。

統一された礼儀作法が確立できていないのが現状だ。

では、どうすればいいのか?
これは、相手の立場に立って考えることに尽きるのだと思う。
最適な連絡手段を使い分け、e-メールを利用するのであれば、
受け取る側が気持ちよく読める文章を書けばいいのである。

効率を最優先すべきシーン、礼儀をわきまえるシーン…
時と場合によって、どうすれば良いかを相手の立場に立って
考えることが大事である。

効率よりも「相手」=「人」を重んじることが、日本の心ではなかろうか。