
年々、時代小説が好きになってきています。子どもの頃、
父親の書斎の本棚にたくさん並んでいた時代小説を見て、
「こんな本のどこが面白いの?」と聞いた覚えがあります。
時代は違えど、成長過程はさほど変わらないようです。
そんなわけ(?)で先週の一冊は山本一力さんの「蒼龍」。
何回か著者をテレビで見かけることはありましたが、
読んだのは今回が初めて。
この本は五作の短編集で、いずれの作品も味わい深い。
山本一力さん、ファンになりそうです。
私は、特に「のぼりうなぎ」と「節分かれ」の二作が気に入りました。
下手なビジネス書などよりはずっと、ためにもなる話です。
それにしても、どうすればこんなに上手な文章が書けるのでしょうか。感服します。