「袖すり合うも『たしょう』の縁」と言いますよね。

お恥ずかしい話、私は『多少』だと思っていました。
それで解釈しても不自然さはない。思い込みとは怖いものです。

正しくは『他生』。
二年ほど前に、ある方から教えていただきました。
本来は、今生に対する「前世、来世」を指す仏教用語で、
今の世でご縁があったのも前世・来世の因縁があったから、
という深い意味なのだそうです。

先日、あるブログ記事で「袖すり合うも多少の縁」とあったので、
よせばいいのにコメントをしてしまいました。
後で余計なことをしたなぁ、と反省ひとしきりだったのですが、
私と同じように間違って理解している方がいたことに少し安心。

ということで、これまた余計なことですがご紹介いたしました。

ちなみに『多生』も正しいとされるようです。
「ATOK2005」では「袖すり合うも多生の縁」と一発変換されます。